こんにちは。
うさたそです。
皆さんは、ADHDという発達障害をご存知でしょうか?
ADHDの特徴は大きく3つ存在します。
- 年齢にそぐわない「不注意」
- 好きなこと以外に対する集中力がなく、関心や興味がほとんど持続しない「多動性」
- 思いついたことを深く考えず行動に移してしまう「衝動性」
どれも他の人と比べてミスが目立ちやすくなってしまうため、職場や家庭での日常生活に支障をきたし、生きづらさを感じている人も少なくありません。
かく言う私もADHD当事者として生きづらさを抱えている一人です。
学生のころは愛嬌でなんとか乗り越えたADHDも、社会人になると些細なことで大問題になり、何度も何度も挫折してきました。
何度も折れながらも這いつくばって生きてきた私が、社会人5年目にして手に入れた”開き直りな生き方”についてご紹介していきます。
もくじ
ADHDはあくまで個性。まずは自分で受け入れることから。
ADHDの人は自己肯定感の低いことが多いといいます。
小さい頃から周りが当たり前のようにできていることができず、失敗体験が人より多い可能性があるからです。
しかし、私はある時ふと思ったんです。
誰かのせい、というわけではありませんが「誰も対処法を教えてくれなかった」だけです。
世の中には、当事者にならない限りわからないことはたくさんあります。
たとえ親子であっても、先生と生徒であってもです。
ADHDの悩みは、ADHD当事者でしか理解できないことやアドバイスできないことが絶対にあるんです。
しかし子供の頃に「ADHDの当事者からアドバイスをもらう」機会なんてそうそうありませんよね。
だから、分からなかっただけなんです。
傍から見たら、”他責”かもしれません。
しかし、自分を責めて追い込んで身動きが取れなくなるよりは、何かのせいにして前を向いている方がよっぽど健全だと私は思っています。
自己肯定感の低さはとても厄介です。自分自身を見直すときに判断が狂ってしまいます。
まずはADHDな自分を受け入れる。
そして自分を責めて苦しんでしまうくらいなら、いっそ何かに責任転嫁しちゃいましょう!!
ADHDでも特性は色々! 自分の苦手分野を知ろう
さて自分自身が悪いわけじゃない! を前提としたうえで、自分はどの分野が苦手かを考えてみましょう。
ADHDは最初に記したとおり、主に3つの特性を持ち合わせています。
しかし、その中にも細かく得意・不得意があります。
仕事や家事をしていく中で、怒られることや注意を受けることは誰しもあります。
その中で「何度も」言われていることを思い出してみてください。
たとえば、私の場合だと
- 資料を何度見直しても、数字のミスが多発する。
- 物事の細かいところまで見るのが苦手。
また、やらなければいけないことをリスト化しても、「タスク未完了」の状態で放置する癖があります。
リストを作ってタスクを視覚化しても、7割出来上がるとそれで満足してしまうのです。
家事は「やらなくてはならない」と感じるタイミングが人よりかなり遅いです。
部屋の汚れ具合やゴミの溜まり具合が、「もうコレ以上になったら人体に害を及ぼす」と思えないと行動にうつせません。
自分がどうして同じ内容で怒られてしまうのか。
どういった思考の癖が原因になっているのか。
改めて見直してみると、パターン化されているものが意外と多いなと気付くはずです。
苦手分野の次は得意分野を知ろう! 長所はどんどん活かす
次に、自分の得意分野を改めて見ていきましょう。
短所ばかりに目がいってしまう人も多いと思いますが、些細なことでも長所と思い込むことが大切です(笑)
例えば、私の場合
仕事の速度は早いんだな。
相手がどういうことを言いたいか、文章から読み取るのが得意だな。
といった感じです。
「あれ? 私これちょっと出来てるな」って思うことを、少し誇張気味に考えちゃいましょう(笑)
それだけでかなり生きやすくなる気がする。
ADHDである自分の特性を知ることが大事
自分自身の特性を知ることができれば、次に必要なのは周りからの理解です。
これがいちばん難しい部分だと思います。
「私、障害なんで! 許してほしい!!」
なんて話をしたところで、世間は良い顔をしてくれません。
そこで、私が見出した最高の生き方。
それが”開き直る”という方法です。
自分の得意分野と苦手分野が分かると、あえてそれを大っぴらにしちゃうんです。
先手必勝!得意部分で差をつけよう!
言いにくいことかもしれませんが、仕事では先輩や上司に配属のタイミングで伝えておくと良いでしょう。
私は今の会社では、配属時にこのように伝えました。
「私は、細かい作業が少し苦手なところがあります。気をつけますが、迷惑をかけるかもしれません。
ただ、人よりも早いスピードで仕事を仕上げることができます。
早めに提出するので念入りにチェックしてもらうことはできますか?」
周りが受け入れて理解してくれたおかげで、みんなが念入りにチェックしてくれます。
上司や先輩も、私のミスが起こりやすい箇所を理解しているので「これはなんだ!!」と突然怒られることはありません。
得意な分野を伝えているので、「急ぎの案件」は一度私に仕事をふり、細かい作業はその後ほかの人に回すといった工夫をしてくれています。
もちろん、社内環境や配属される部署・仕事内容によるとは思いますが
「できないことは努力しますが、ミスることもあります! 代わりにできることでカバーするので!」
という姿勢で望むと、意外と受け入れてもらえることを知りました。
家事でも同じく、「私は片付けが出来ないし、継続力がないし、一点集中してしまう」ことを旦那さんは知ってくれています。
その代わり「今から動くと決めてくれたら、テキパキ作業を進めることができる」と知ってくれているので、「そろそろ汚れてきたから今から掃除しよう」と声をかけてくれます。
周りからの理解が必要なこと、健常者と過ごすよりは迷惑をかけていることに変わりありません。
感謝しながら自分にできることを誠実にこなすと、相手も努力を感じ取って認めてくれます。
自分を責めすぎない! まずは自分を認めてもらおう
ADHDはまるで流行り病のように取り沙汰されています。
言葉だけが広まってしまって、実際にADHDであることを認めて受け入れてくれる人はまだ多くないかもしれません。
だからこそ、まずは自分自身を認めてもらうための環境づくりに力を注いでみましょう。
周りが自分自身を知ってくれている安心感は、他にはかえがたい心地よさです。
ぜひとも試してもらえたら嬉しいです!
それでは!
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ナナミル代表。引きこもり気味OLだったけどナナミルメンバーとtwitterで出会い起業。
バンドマン・ライブハウス副店長・経営コンサル・保育士といろいろ経験してきたことを面白おかしく記事に書きつつ、恋愛話に花を咲かせたいメンヘラアラサー独身。