空前の大ヒットゲームとなった「あつまれどうぶつの森」
皆さん、まだ遊んでいますか? 私はまだまだ楽しんでいます。
しかし、発売から3ヵ月が経ち、ちらほらと「あつ森飽きた」と耳にするようになりました。
私の彼女ちゃんも少し飽きてきているようで、1日のプレイ時間が減ってきています。
念願のお花畑完成にご満悦な彼女ちゃん
しかし、私のように発売直後からプレイしていても、まだまだ島生活に没頭している人がいるのも事実。
この差はなんだろうか? と考えた時に思ったのが、自主性と想像性です。
借金生活はあつ森を楽しむために必要なことだった
あつ森をプレイしたことのない人のためにも、少しゲームの内容に沿って説明しておきましょう。
プレイヤーはたぬきが企画した「無人島移住パッケージ」に他の動物たちと参加する。
テントを張り、キャンプファイヤーを楽しむ。ワクワクドキドキな無人島生活の始まりです。
しかし、プレイヤーは自ら無人島移住パッケージに参加したのにも関わらず無一文状態。
これには、たぬきもたじたじ。
仕方なく? プレイヤーは借金を背負いながら島民代表となり、島の発展を目指していく……。
虫取りや釣りに勤しみ、やっとの思いで初期の借金を返済すると、たぬきが悪魔のささやきをします。
「増築したらもっとお部屋を飾れるよ」
うっかりその提案に乗ってしまうと、増築費用の借金返済に追われる羽目になってしまうのです。
しかし、このゲームにおいて借金は悪いことばかりではありません。ある種ゲームの目標となってくれるからです。
お金を稼ぐためにプレイヤーは虫取りや魚釣りをしますが、そこまでゲーム性の高いものではありません。借金返済や家を増築する楽しみがあるから没頭できるのです。
初めてシーラカンスが釣れてスクショボタンを押しまくる筆者
あつ森を楽しむための自主性とは
もうひとつの大きな目標である島の発展。
プレイ開始から3ヵ月も経つと、島の工事や飾りつけもある程度完成してきてしまいます。
自分だけの島を作りあげ、借金も完済した時、ゲーム側から提示される大きな目標がなくなってしまうのです。
その時、あつ森と長く付き合っていくための自主性が求められます。
私の場合は、四季折々で変化していく魚や虫図鑑のコンプリート、まだ見ぬ動物たちとの触れ合いを新たな目標にしました。
彼女ちゃんの場合は、お花畑の完成という目標が達成されてしまったことで「やることがなくなった」ようです。
コマーシャルでは、「何もないから何でもできる」というフレーズが使われていましたが、何もないところから自分で目標を探し、それを楽しむ必要があります。
あつ森で磨く想像性
あつ森の醍醐味である島の景観作りですが、問題となってくるのが「何を作るか」です。
彼女ちゃんも「何を作れば良いかわからない」とよく嘆いています。
自主性の部分にも関わりますが、あつ森は想像性も必要だと思っています。
ゲーム内にはたくさんの家具が用意されていて、自分で好きに飾れます。
なかには、「噴水」「砂場」「ジャングルジム」など、あからさまに「公園を作ってくださいよ」という家具も。
それらの家具から想像して「これがあれば何を作れるかな?」と連想ゲーム的に考え、配置する。
この連想ゲームができないと「何を作ったらいいのかわからない」となり、飽きていってしまうのです。
結局は自分が楽しむのが一番
あつ森は、とても魅力的なゲームです。
記事の内容として、飽きてしまう人は自主性や想像性がないと言っているように見えますが、そうではありません。
自主性や想像力を働かせればもっと楽しめる。だけど、結局はゲームです。飽きたらやめれば良いと思います。
それが、その人の楽しみ方。それでいいのです。
SNSでバズっている綺麗な島と自分の島を見比べて肩を落とす必要もない。
自分らしく楽しくゲームをやりましょう。
それこそが、真の自主性なのですから。
フリーライターや派遣看護師、塾講師などをしながら生きている人。
元ひもだったりもする。