大人気アメコミ『バッドマン』の悪役キャラ、ジョーカー。そのジョーカーの恋人であるハーレイ・クインを主人公としたスピンオフ映画、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のBlu-ray・DVDが発売されました。
今年の3月20日から劇場公開された本作品。直後に新型コロナウイルス感染拡大防止により映画館が休業となったため、上映期間が短く、見逃した方も多いのではないでしょうか。
今回は本作品の見どころと、カッコイイ女になるための「ハーレイ・クイン式戦術」を解説していきます。
彼氏に依存してしまい離れられない。形だけの友情に悩んでいる。ダメな女から脱却したい!
そんな悩みを抱えている女性に向けて、ハーレイ・クインのカッコ良い生き方をご紹介します。
もくじ
まずはネタバレなしで! 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』の見どころを紹介!
悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、すべての束縛から解放されたハーレイ・クイン。モラルのない天真爛漫な暴れぶりが街中の悪党たちの恨みを買うなか、謎のダイヤを盗んだ少女を守るため、悪を牛耳る残忍でサイコな敵ブラックマスクとの全面対決へ!
悪vs悪のカオスな戦いを前に、ハーレイはとっておきの切り札、クセ者だらけの最凶チームを新結成。ヴィランたちの世界で、予測不能のクレイジー・バトルが始まる!(公式サイトより引用)
爽快な音楽とアクション。テンポの良いストーリー
この映画の見どころは、なんといってもアクションと音楽!
時にはピンチに陥りながらも、ハーレイとその仲間たちがバッタバッタと敵を倒していくシーンは、スカッとした爽快感があります。
派手なアクションシーンを挟みながらテンポ良くストーリーが進んでいくので、見ていて中だるみや飽きがきません。
前作『スーサイド・スクワット』や『バッドマンシリーズ』を観ていなくても大丈夫!予習なしで楽しめる映画です。
そして音楽も最高!
ノリノリのクラブ系から、しっとりとしたバラードまで。
筆者のおすすめ楽曲は「Boss Bitch」。
ジョーカーと別れた直後のハーレイ・クインがクラブで踊り狂うシーンで流れます。
クセがありすぎ! 4人のワケあり女たち
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』には、主人公ハーレイのほかに4人の女性キャラが登場します。これが全員クセ者ぞろい!
マフィア一家に生まれ、秘密の過去を背負った殺し屋ハレントス。
悪の組織に狙われる、謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラ。
出世から見放された、ゴッサム市警のはぐれ者の刑事レニー。
悪の組織に囚われた、超高音波の歌声をもつ歌姫ブラック。
敵対や裏切りの末、ハーレイとタッグを組む彼女たち。
誰ひとりとして「捨てキャラ」にならず、それぞれの個性が爆発しています。
B級映画とあなどるなかれ! 意外と繊細に描かれるハーレイ・クインの心情
本作を鑑賞する前は、「楽しい娯楽アクション映画かな」と思っていました。
ところが! 意外や意外、主人公であるハーレイの心情が丁寧に描かれているのです。
筆者がグッときたのは、劇中で何度も繰り返される「私は博士なのよ!」というハーレイのセリフ。
実はハーレイ・クインは、元々ハーリーン・クインゼルという精神科医でした。患者だったジョーカーと恋に落ち、すべてを捨ててハーレイ・クインとして悪の道に進んだのです。
そんな彼女にとって、ハーリーン・クインゼルは「今の自分とは違う、消した過去」だろうと筆者は思っていました。
ところが劇中では、ハーリーンだった頃の話が何度も語られます。「過去の自分も、今の自分と地続きの存在」。その心理が非常におもしろく感じ、ニヤッとしてしまいました。
ネタバレ注意! ハーレイ・クインの生き方から「カッコイイ女」の特徴を学ぼう
ここからはラストシーンのネタバレも含みます。ネタバレを見たくない人は要注意!
大丈夫ですか? ではいきますよ!
男に依存する女はもう卒業!
カッコイイ女になるための第一条件。それは自立した心。
彼氏にべったり、男に守られていないと生きていけない……そんな女性から卒業したいと思っているそこのアナタ! ハーレイ・クインを見習いましょう。
前作『スーサイド・スクワット』で描かれていたように、ハーレイとジョーカーはいつでも一緒。お互いがピンチとあれば危険を冒してでも助けにいくほどラブラブでした。
それが本作では、何があったのかジョーカーにフラれてしまったハーレイ。「私は捨てられてない! 私が捨てたのよ!」と強がるも、傷心モードな彼女。
そんな彼女を悪党たちが狙います。今まではめちゃくちゃな振る舞いをしても、「ジョーカーの女」だから許されていました。ジョーカーの後ろ盾が無くなくなれば「ただの性悪女」。四方八方から恨みをもった人間が彼女を潰しにやってきます。
ここで昔の男に泣きつくのはダメな女の証拠! ハーレイはジョーカーに頼ることなく、体術や武器、時には悪知恵を使って敵をぶっ飛ばしていきます。
薄っぺらい女の友情は捨てよう!
女友達に裏で悪口を言われていた! そんな経験をした女性は多いはず。悪口を言われていると知っていても、グループから抜けられずに愛想笑いで友達付き合いしている……。それってカッコ悪い女だと思いませんか?
ジョーカーと別れたことにより、友達だと思っていた女性たちに陰口大会をされてしまうハーレイ。偶然その様子を見てしまった彼女が取った行動は、「その場を離れて縁を切る」。
面と向かって言い返すのもいいけれど、黙って立ち去り縁を切るのもスマートな方法!
大丈夫、要らない縁を切った分、素敵な縁も入ってきます。
映画の終盤で、ハーレイは自分と同じような「心が強い女性」たちと仲間になります。
悪党たちとの戦いが終わり、ダイナーで新しい友達たちと祝杯を挙げるハーレイ。そこにあるのは真の友情と絆でした。
自立した女に必要なものは?
ハーレイ・クインの魅力は、キュートな見た目と破天荒な行動だけではありません。彼女が持つずる賢さ・したたかさも、キャラクターとして愛されている理由でしょう。
精神科医になるくらい頭が良かった彼女。ゴッサムシティのヴィランとして生きるようになっても、機転の良さ、ひらめきの良さは健在です。
体術で勝てなくても、知識があればピンチは脱せる。ハーレイの生き方を見ていると、そんな勇気を与えてもらえます。
映画のラストシーンで、ハーレイは自分の会社を立ち上げます。自分主体で、自分の力で生きていく。そう決意した彼女の姿は、とてもカッコよく晴々としています。
まずは男に依存しない強い心をもつ。次に要らない縁は捨てる。そして知性を磨く努力をする。
自立心を持った強い女になりたい人は、ぜひ『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』から生き方を学んでみてくださいね!
<画像参照・引用>
ワーナーブラザーズ公式サイト
DC公式Twitter
大学院で歴史学を研究しつつフリーライターとして活動中。研究してない研究者代表。
福岡県出身。関西に魂を売ってしまった女。
小難しい話はもちろん、美味しいもの・可愛いもの・キレイなものが好き。
「日本全国、隣町」を掲げるアクティブ人間。