「周りの能力に自分が追いついていない」
「能力が低すぎて仕事がつらい……」
と、ある日、ふと自分の脳力の低さに気付いて悩んでしまうことってありますよね。
会社で毎日頑張って働いていても、自分の脳力不足やスキル不足に不甲斐ない想いをしている人は少なくありません。
今回は、自分で「仕事の能力が低い」と感じている人向けに、考え方や対処法についてご紹介していきます。
今まさに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
「能力が低い」と気づけてなら、あなたの能力は低くない
自分の脳力が低いと気づくことは、悲しくプライドを傷つけられることですよね。
しかし自分で「能力が低いのかも」と気づけた時点で、あなたの能力は決して低くありません。
なぜなら、「能力が低い人は自分の脳力が低いことに気づけない」からです。
たとえば、会社でミスの多い上司を思い浮かべてみてください。
部長に指示されたことをやったら、「誰がこんなこと指示したんだ!」と怒られた経験がある人もいるでしょう。
「あなたが指示したんだろうが!」と思わず言ってしまいそうになりますが、そうはいかず怒りを飲み込んだ人も少なくないはず。
そんな部長本人は、「また新人がミスして困る。俺の指示指導は的確なのに」と思っています。
自分の指示不足や指示漏れ、忘れ、つまり、指示能力の低さには気づくことさえできていません。
その点、今のあなたは自分の脳力の低さに落ち込んで悩んでいます。
それは、自分自身を省みることができており、成長の段階にあるといえるのです。
仕事の能力が低い人はどんな特徴がある?
とはいえ、「それでも自分は能力が低いと周りからも思われている」と感じている人もいるでしょう。
続いて、仕事の能力が低い人にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
あなたが当てはまっているか確認してみてくださいね。
何度も同じ指導をされる
社会人は一度言われたことを繰り返さないよう、反省し改善する能力が必要とされます。
しかし、能力の低い人は同じ内容で何度も指導を受けてしまいます。
もちろん、ミスすることが悪いわけではありません。
しかし何度も同じミスを繰り返していると、周りからは「あの人は失敗を省みない人だ」と思われてしまうことに。
誰かから受けた指導は、次から同じミスを繰り返さないように気をつけるだけでもミスの頻度はぐっと減るはずですよ。
忘れてしまう場合は、メモをとって見えるところに置いておいてもいいかもしれませんね。
計画性がなく行き当たりばったりで仕事をすすめる
仕事をする上で、計画を立てて物事をすすめることはとても大切です。
クライアント指定の納期に間に合わせるなど、スケジュールを守らなければ信用問題に関わるともいえますね。
会社はチームで仕事をしているため、計画を乱さないこともとても重要なこと。
自分ひとりだけの問題ではないのです。
自分ルールを信じて周りの言うことを聞かない
転職を経験してきた人や、独立して仕事をしていた人が陥りやすいのが、この”自分ルール信仰”。
「前の職場はこうだった」
「私はこのやり方で上手くやってきた」
というように、今の職場に合わせた仕事のやり方を取り入れようとしません。
社内のノリや雰囲気、仕事のやり方を合わせる気がないため周りの人達から見れば「わがままな人」になってしまいます。
その会社従来のやり方よりも上手くいっていれば何の問題もありませんが、なかには従来のやり方のほうが良い結果を生むにも関わらず、取り入れない人もいます。
そういった人は、どれだけ過去に良い結果を残していたとしても今は「能力の低い人」だと思われてしまうでしょう。
「報告・連絡・相談」が適切にできない
社会人になると耳にタコができるほどいわれる「報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)」。
このホウレンソウができない人は、能力が低いといえます。
・失敗を隠す
・納期のズレなどを前もって連絡できない
・報告のタイミングが分かっていない
など理由はさまざまですが、全て仕事を円滑に行う上では必要なことです。
会社は、多くの人で成り立っているためこういったコミュニケーション不足に陥ると、円滑に仕事を回すことができません。
そのため、一緒に働く人達にストレスを与えてしまうことも。
自分が理解できていないことがわからない
会社で『あのとき「わかりました」って言ったじゃないか!』と怒られている人を目にすることがありませんか?
これは、本人が嘘をついていたわけではありません。
指示を受けているときは「なんとなく理解できた」気になっているのです。
そして、その”なんとなくの理解”のまま仕事を進め、一度も仕事のやり方が合っているか上司に確認を取らずにすすめたために怒られているわけです。
この、「理解できていない」ということがわからないのは能力が低い場合の特徴であるといえます。
とくに問題なのが、きちんと理解していないまま仕事を進めることに抵抗がないこと。
内容を理解したと思って上司が計画を進めてしまっていた場合、修正するためにたくさんの人に迷惑をかけることになります。
能力が低いのは環境が関係することも
しかし、このような特徴があるからと、必ずしも能力が低いとは言い切れません。
なかには、環境のせいで「能力が低い」と感じてしまっている可能性があるのです。
向いていない職種・業種で働いている
自分の長所を活かせない苦手な仕事内容で働いている場合、どれだけ努力をしてももともと得意な人たちには叶いません。
自分の得意分野で働いていて落ち込むのも当たり前でしょう。
例えば、細かい作業が苦手で話すことが得意な人にとっては、事務よりも営業のほうが能力を発揮できそうですよね。
むしろ事務で働いた場合はミスが増え、能力が低いと思われてしまうかもしれません。
職業を変えた途端に周りからの評価が変わる可能性は十分にあるのです。
職場の雰囲気と合っていない
会社の特徴によって職場の雰囲気はさまざまあります。
その職場の雰囲気が合っていない場合、自分の本来の力を発揮できていないかもしれません。
例えば、おだやかな環境で仕事をするのが好きな人にとっては、全体がピリピリと納期に追われている環境であれば働いていてつらいですよね。
逆に会社が和気あいあいとコミュニケーションをとりながら仕事を進めるようなところだったとしても、黙々と仕事をするのが好きな人にとってはつらい環境になります。
職場の雰囲気がいい・悪いでくくるのではなく、”今の自分に合っているのかどうか”を基準にしましょう。
こんな職場では能力を発揮する以前に、精神的にやられてしまいます。職場の雰囲気が悪いなら、すぐに退職した方がいいでしょう。
パワハラ・セクハラなどのハラスメントがある
残念なことですが、会社によっては未だにハラスメントが存在する職場もあります。
ハラスメントを受けている、もしくは間近で感じていると、心身ともにストレスで仕事どころではありません。
最大限のパフォーマンスを発揮するのは難しいといえるでしょう。
上司からのパワハラやセクハラなどのハラスメントに悩んでいる場合は、人事部に相談をするなどして状況の改善が必要になります。
仕事の能力が低いとつらく感じる…その理由は?
続いて、仕事の能力が低いとなぜ辛く感じるのかを考えていきましょう。
周りからの言葉や視線がきつくてつらい
自分自身の能力が低いと思うようになると、周りからの目や言葉のひとつひとつが気になるようになります。
たとえば、わからないことを聞いたときに「自分で調べてみて」と上司が指導のつもりで言ったとしましょう。
上司はただの指導のつもりですが、自分の脳力が低いと感じている人は「調べることもできないと思われた……」と悲観的になってしまうのです。
周りは気にしてないことも、本人が気になって落ち込み続けていては仕事が楽しくなる訳ありませんよね。
実際に職場いじめに合う可能性も
しかし、勘違いではなく実際の職場いじめに合ってしまう可能性もあります。
何度も注意しているうちに「お前みたいな無能は!」と怒鳴られたり、周りからクスクス笑い声がきこえたり、精神的につらい思いをすることも。
社内全体から”無能”の印を押されて、助けがなければ仕事を続けていくのも仕事に通うのもとてもつらいことです。
こうした職場いじめは、一度始まるとなかなか改善することができません。
転職や人事異動などを検討する必要があります。
周りに置いていかれているような気持ちになる
チームで仕事をしていて、自分以外が優秀な人ばかりだと、周りに置いていかれてつらい思いをしてしまうことがあります。
周りの人が気にしていなくても、本人は「また迷惑をかけてしまった」と落ち込んでしまいます。
こういった、周りに置いていかれる感覚が辛い人は、周りと比べないことが一番。
自分自身のできる限りを尽くして頑張っていれば、周りも認めてくれています。
仕事の能力を高めたい!対策や改善法
ここからは「仕事の能力を高めたい!」と感じている場合の、改善方法や対策について考えていきましょう。
否定的な言葉を発する人の言葉は受け流す
人は、周りからの言葉に大きな影響を受けます。
毎日
「あなたは◯◯ができてない」
「あなたはノロマだ」
などと否定的な言葉を聞いていては、どんどん自己肯定感が下がってしまいますよね。
周りからそんな風に思われているんだと感じると、落ち込むのも無理ないでしょう。
しかし、そんな否定的なことを言っている本人もできてないことはたくさんあります。
否定的な言葉を投げかけてくる人が仕事ができる人とは限らないはずです。
否定的な言葉を発する人は、どんなことにも否定的。
精神的に悪影響になるので、できるだけ距離をとりましょう。
インプットする時間をつくる
能力が低いのは、単なる知識不足の可能性も。
通勤時間中などに、本を読んでインプットの時間に当てるのがおすすめです。
自分で色々な知識をインプットすることで、「自分は知識がある」と自信にも繋がります。
まずは手始めに、自分の脳力を十分に発揮できるための考え方の本を読んでみましょう。
はじめから難しい知識の本を読んでいても、疲れて飽きてしまいます。
まずは自分の悩みにつながる本を読むことから始めると、苦痛に感じる読み進めることができますよ。
本に書いている内容を実行して成果が出たら、成功体験になり自信にもつながります。
自分の得意分野に転職・人事異動をする
自分にとって得意な仕事なら、能力を発揮できるかもしれません。
むしろ、向いていない仕事を続けていてもつらいだけです。
自分にとって興味があり、スキルや得意を活かせると感じる仕事に出会えるためには、転職や人事異動などの”環境を変える”方法を検討してみてください。
まとめ
自分で自分の脳力が低いと感じてしまうと、仕事をするのも楽しくないでしょう。
しかし、それはあなたが思い込んでいるだけかもしれませんし、あなただけの問題ではないかもしれません。
まずは、「自分の脳力が低いかも」と気づけただけでも大きな一歩。
あとは”どんな自分になりたいか”を考え、できることから始めてみてください。
思わぬきっかけで自信が戻り、自分らしく働けるかもしれませんよ!
あなたが、自分の脳力を発揮できる働き方に出会えますように。
それでは!
ナナミル編集部。トレンド、ドラマレビュー、アニメ、まとめ記事を担当しております。