「仕事が終わらないからあとは家でやろう……」
と、仕事を持ち帰ってやっている人もいるのではないでしょうか?
しかし、毎日仕事を家に持ち帰ってやっているとたくさんのデメリットがあります。
そこで今回は、仕事を持ち帰ることによって起きるデメリットや仕事を持ち帰らなくなる方法などをご紹介いたします。
「仕事の持ち帰りをどうにかして減らしたい」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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持ち帰り残業が起きる理由

そもそも、どうして仕事の持ち帰りが起こってしまうのでしょうか。
原因は大きく分けて3つあります。
仕事量が多すぎる
会社では、残業してもよい時間が決まっているところが多いです。
仕事量が多い場合、残業で終わらせなければ仕事を家に持ち帰るしかありません。
もし急ぎの仕事がないとしても、また翌日以降にゆとりのある時間を過ごしたいので、持ち帰りをしてしまうことも。
働き方改革の影響で残業が出来ない
政府の働き方改革の影響で、会社から残業を大幅に削減せざるを得ない方も多いと思います。
仕事量は変わらないのに時間を短縮となれば、家でやるしかないですよね。
働き方改革にのっとり「残業NG」をうたっているほうがホワイト企業のイメージなので「残業を推奨」してくれないでしょう。
そのため企業は、従業員の残業を減らすために営業時間を制限するなどの措置をとります。
そうなると、従業員は仕事を家に持ち帰って残った仕事をするしかないのです。
会社で集中できない
会社では上司からの仕事が依頼されたり、周りの音が気になってしまったり、職場で集中できない場合があります。
家の方が集中して仕事ができると思うと、ついつい「家でやろう」と思ってしまいますよね。
会社に残って仕事をするくらいなら、家のリラックスできるスペースで仕事をしたいと思う人も少なくないでしょう。
とくに会社から残業代があまり出ない場合は、「会社で残ってやるのより家で残りの仕事をやりたい」と感じて持ち帰ってしまうのです。
仕事を持ち帰るデメリット

プライベートの時間を削ってしまう
1日の大半を仕事で過ごし、やっと自分の時間になる帰宅後の時間。
しかし、持ち帰り残業をしてしまうと大切なそのプライベートな時間を削られてしまいます。
少しくらいなら我慢できると感じる人もいるかも知れません。
しかし、家族と過ごす時間や趣味や楽しみをして過ごす時間を持てないとストレスを感じてしまいます。
また、仕事へのモチベーションの低下につながってしまう場合も。
家で自分の好きことをして過ごす時間は、人生をよりよくするために必ず必要なのです。
疲労がたまり体調を崩す
仕事の疲れを癒すはずの家での時間を仕事にすると、疲労やストレスを解消する方法がなくなり体調を崩してしまいます。
家に仕事を持ち帰ってしまうと、気持ちもリフレッシュできず心身ともに疲労してしまいます。
会社で残業を行うのとちがい、周りや会社はあなたが持ち帰り残業していることを知りませんし、証拠にも残りません。
そのため、体調を崩してしまったときにも「自己管理」として責められるのみになってしまいます。
万が一、体調不良が続き会社をやめることになってしまったとしても、会社は「残業はなかった」と責任逃れもできてしまいます。
持ち帰りがクセになってしまう
「会社にいる間に終わらせる」と思わず、「最悪持ち帰ろう」と思った場合、仕事への集中度合いが大きく変わります。
たとえば、
・今から8時間以内にこの仕事を終わらせてください、と指示されたとき
・今日中(24時間以内)にこの仕事を終わらせてください、と指示されたとき
この2つの場合、8時間以内だと制限されたほうが1時間あたりの本気度は高いと容易に想像できるはず。
持ち帰り残業が当たり前になってしまうと、会社で過ごすときの集中度が下がってしまい”仕事を時間内に終わらせる”ことができなくなってしまいます。
情報漏えいの危険がある
昨今では、より一層世間の目が厳しくなってきている「企業の情報漏えい」。
情報漏えいに対してとても敏感になっている企業も多いでしょう。
パソコンへのセキュリティ対策なども万全に行っているところも多いです。
しかし、持ち帰り残業をするとき大切な企業データが入った書類やパソコンを持ち帰ってはいませんか?
たとえ、自宅へ帰るだけであっても情報漏えいのリスクがないとは言い切れません。
また自宅のパソコンで仕事をする場合、セキュリティ対策などがきちんとされておらず情報が抜き取られてしまうこともあります。
仕事の持ち帰りを当たり前にしない方法

では、持ち帰り残業をなくすためにどのようなことを取り組めばよいのでしょうか?
おすすめの方法は5つあります。
1日の仕事スケジュールを立てておく
まずは出勤して業務を始める前に、一日のうちに終わらせたい仕事・やるべき仕事を書き出して整理しておきましょう。
仕事の内容を整理することで、優先順位がつけやすくなり効率もあがります。
その日のあいだに必ず終わらさなければならない仕事かどうか、ということも可視化すると分かりやすくなり仕事量の調整が可能になります。
朝の10分間はスケジュールを立てるための時間にする、と決めておくと継続できますよ。
自分の脳力を把握しておく
人は、それぞれ処理できる仕事の内容や量が違います。
上司ができたからと、必ずしもあなたができるわけではありません。
まずは、自分がどれくらいの仕事量なら対応ができるのか、認識することが大切です。
自分の許容範囲を超えたまま仕事をしていると、ミスも増えてしまいかえって周りに迷惑をかけてしまう事態になるかもしれません。
まずは、上司や周りの先輩に「今の仕事量だとキャパオーバーしているのでどのようにしたらいいか」指示をあおぐようにしましょう。
もしかしたら、「この仕事はそこまで急ぎじゃないよ」と教えてくれることや、「これなら私手伝ってあげるよ」と声をかけてくれる先輩がいるかもしれません。
常に自分のスキルアップを意識しておくことは大切ですが、無理は禁物です。
まずは「自分のできる最大限をきちんとこなす」クセをつけましょう。
完璧を求めすぎない

仕事に対してまじめな人ほど仕事を完璧に仕上げることにこだわります。
もちろん、完璧な状態で仕上げて仕事を提出することは信用も高まるでしょう。
しかし、1つ1つの作業を常に100点を目指していては仕事は終わりません。
まずは最後まで終わらせることを意識してみてください。
70点で最後まで終わらせて、「ここまで終わったけどこのまま仕上げて大丈夫か」と上司にチェックしてもらうようにします。
そうすることで、「仕事を進めている」ことが提示できる上、的確に仕事を仕上げることができます。
結果的に効率よく仕事が進められるのです。
助け合える環境づくりを
会社は、たくさんの人の集合体です。
ひとりで仕事をしているわけではないので、周囲と助け合える関係性をつくりましょう。
自分の仕事が落ち着いたときは、周りの同僚に「なにか手伝おうか?」と積極的に声をかけてみてください。
人は他人からしてもらったことに、お返しをしなければならないという感情を抱く心理を持っています。
これを「返報性の原理」といい、仕事を手伝ってあげた場合も例外ではありません。
あなたが仕事を手助けすることで、この「返報性の原理」により、あなたが困ったとき助けてくれるのです。
効率よく仕事ができる方法を探す
これは普段の残業にも言えることですが、効率よく仕事を終らせるクセをつけておきましょう。
例えば、
- 一日の始まりにやるべきことを書き出しておく
- 難しい作業ほど先に終わらせる
- ひとつひとつの作業時間を設定する
- どこに何の書類があるか分かりやすくまとめておく
- 帰る前に翌日やるべき仕事をわかりやすい位置においておく
など、できることから実践してみてください。
色々試してみると自分の中で、効率よく仕事ができるルーティーンを見つけることができるはずですよ。
持ち帰りがなくならない場合は転職も検討

「自分で改善できることは試したけど、持ち帰り仕事が減らない……」場合は、転職も視野に入れましょう。
職場の環境や、方針を自分で変えるのはとても非常に難しいことです。
あなたが無理して仕事を続けることによって、心身ともに疲労してしまっては元も子もありません。
自分の時間の確保し、健康で楽しく働けるような会社に転職することをおすすめします。
今すでに働くこと自体が辛く感じているのであれば、無理を続けて働けなくなる前に転職することを検討してくださいね。
残業の少ない職種
転職を検討する場合、業種や職種によって残業の量が違うことを理解しておきましょう。
残業が比較的少ないと言われているのは事務系のお仕事。
また、持ち帰りで出来ないような薬局・病院なども残業の少ない業種であるといえます。
また、コロナウイルスの影響により残業時間が減っている職種も存在します。
転職サービス「doda(デューダ)」が行った調査で、残業時間が減った職種ランキングを見てみましょう。

「残業が多そうなイメージだった職種が意外と少ない!」と思うものもあったと思います。
先入観にとらわれずに、まずは色んな職種や業種を知ることから始めてみてくださいね。
調べ方や調査の仕方がわからない場合は、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
人気の転職エージェントサイト dodaに登録はこちらから
まとめ

仕事の持ち帰りは、あなた自身の時間を奪うだけではなく、たくさんのデメリットがあります。
あなたが自分自身の働き方を変えることで、仕事の持ち帰りを減らすことは可能ですのでぜひ試してみてくださいね。
色々試してみても改善されない場合は、転職の視野に入れましょう。
前向きにあなたが楽しいと思いながら働ける環境づくりに取り組んでみてくださいね。
それでは!

ナナミル編集部。トレンド、ドラマレビュー、アニメ、まとめ記事を担当しております。