「仕事が怖い」仕事への恐怖心を根本的解決する唯一の方法

仕事の悩み

 

「毎朝、仕事に行くのが怖い」
「仕事で迷惑ばかりかけて毎日申し訳ないし、仕事に行きたくない」

と、会社へ行くことに恐怖を感じて悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか?

 

会社に行くのが怖いと感じると、精神的に負担がかかってしまい心身ともに疲労してしまいます。

また仕事のパフォーマンスも下がってしまい、自分自身をより追い詰めてしまうかもしれません。

 

そこで今回は、「仕事に行くのが怖い」と感じている人向け。

仕事への恐怖心から抜け出す方法について解説していきます。

「仕事が怖い」と感じるのは悪いことではない

「仕事が怖い」「会社に行きたくない」気持ちが悪いことのように感じる人もいるでしょう。

しかし、仕事が怖いと感じるのは悪いことではありません。

自分の恐怖心を無視して働き続けることのほうが、リスクを伴うからです。

 

心の変化を無視して働き続けると、今の仕事だけでなく「働くこと」自体に不安を覚えるようになります。

また、仕事が怖いと感じる根本的原因に関わるすべてにおいて恐怖心を感じるようになってしまう恐れも。

そうなると、生きていくこと自体に負担を感じるようになってしまいます。

 

心身ともに病むまで我慢するのではなく、「仕事が怖い」と感じている今の自分を認めることが大切なのです。

仕事が怖いと感じる原因は?

では、実際にどうして仕事が怖いと感じるのでしょうか?

仕事が怖いと感じる原因を考えるときは、マズローの5段階欲求で考えるとわかりやすいです。

マズローの欲求5段階とは、人間の「欲求」には5つの段階があるとする心理学理論です。

なかでも、会社に所属することで重要となってくるのは「社会的欲求」「承認欲求」

「社会的欲求」とは、何らかの社会集団に所属して安心感を得たい欲求のことで

「承認欲求」は、所属の中で高く評価されたい、自分の能力を認められたい欲求のことです。

この2つの欲求が満たされない環境下にあると人は不安に感じ、仕事に対しても不安を感じる原因となります。

 

このことを踏まえた上で、原因を考えてみましょう。

人間関係が原因

上司からのパワハラやセクハラなどハラスメントを受けている

上司から怒鳴られる
上司から不快なことをいわれる

など、上司との人間関係が原因です。

他の人がミスをしてもそこまで怒られないのに、自分がミスをすると怒鳴られたり、人格否定をされたりすると精神的に追い詰められます。

仕事内容が楽しいとしても、上司からのハラスメントにおびえながらでは楽しく仕事はできません。

マズローの欲求5段階で考えると、承認欲求が満たされる状態ではないですよね。

職場で話せる人がいない

会社に行っても自分の居場所がないと感じる場合、会社に行くことがつらくなります。

お昼を誰にも誘われない。
話しかけても邪険に扱われる。
仕事で困っていても誰も助けてくれない。

そのような状況で1日過ごしていても、楽しいはずがないですよね。

人に認められている実感もなく、承認欲求は満たされません

労働環境が原因

続いて、労働環境が要因の場合です。

労働環境が整っていないと、マズローの5段階欲求の”社会的欲求”が満たされずその環境にいるのがつらいと感じます

毎日のように残業をさせられる

残業をするのが当たり前で、定時で帰ることが許されないような環境だと身体への負担がかかります。

「平日は家に帰って寝るだけになっている」
「自分の時間も持てない」

ような状態だとリフレッシュする時間もとれません。

身体の負担が大きくなると、集中力が持たず仕事のミスも多くなってしまう恐れが。

そうなると、人間関係にも悪影響が出てしまいます。

関連記事:仕事をミスばかりするのはストレスが原因!つらい状況から抜け出す方法

また、疲れが取れずメンタル面への影響も出てくることでしょう。

ノルマが厳しい

仕事のプレッシャーに耐えきれず、会社へ行くのが怖くなることがあります。

プレッシャーを感じていると、人は心身ともにストレスを感じます。

少し程度のプレッシャーであれば、パフォーマンスを上げると言われていますが毎日続くとなると心も体も休まりません。

 

人はプレッシャーを感じると交感神経の情報伝達物質として「ノルアドレナリン」を放出しますが、ストレスなどで放出が不均衡になるとパニック障害やうつ病などを引き起こす危険があるといわれています。

そのため、このプレッシャーに対する身体の危険信号を無視しながら会社に通っていると神経病を患ってしまう恐れがあるのです。

自分自身の考え方が原因

最後は、自分自身の考え方が原因になる場合です。

 

・同期よりも仕事が覚えられていない

・すぐミスばかりして迷惑をかけてしまう

など、劣等感を感じながら仕事をしている人も少なくありません。

つまり、誰かに怒られたりしなくても自分自身が申し訳ない気持ちに押しつぶされている状況です。

 

これは、責任感が強い人ほど陥りやすい心情。

自分自身の仕事に対する「もっとできるはずなのに」とジレンマを感じ、ストレスとなってしまうのです。

仕事が怖いまま会社へ通うリスクは?

仕事が怖いと感じたままでは、とうぜん精神的によくありませんよね。

では、実際にどのようなリスクがあると思いますか?

それは、「会社に行けない」状態になることです。

心が「仕事に行くことができない」状態へ

仕事への恐怖心から、”心”が病んでしまい会社に行けなくなってしまいます。
症状が悪化してしまうと、会社へ行くことを考えるだけで心身が拒否状態に。

”無気力になり何もできなくなる””めまいがする”など、さまざまな症状が出て会社に行くことが困難になってしまうのです。

その状態でどうにか会社へ行ったとしても、精神的に追い詰められた状態にはかわりありません。

仕事でいいパフォーマンスができず人間関係の悪化にもつながってしまい、より自分を追い詰めることとなるでしょう。

 

また、会社は心が病んで働けなくなってしまった場合も保証をしてくれることはありません。

心の病は完治まで時間がかかることも多いですが、会社は基本面倒を見てくれません。

もし今の会社で心を病んで退職することになっても、次に就職できるようになるまでの間はあなたがどうにかするしかないわけです。

関連記事:会社をずる休みしたくなるのは「心の風邪」が原因!理由をつけて休んでOK

 

「心の病は甘え」だと感じている世代の人もいまだにいます。

しかし、実際に日本では「仕事に行きたくない」という理由で自殺をしてしまう人も少なくありません。

心の病を軽く見ていてはいけないのです。

どうしても仕事を休めないときの対処法は?

自分の心のなかにある「仕事への恐怖心」を放置してはいけないことがわかりました。

では、どのように対処していけばよいのでしょうか?

ここからは、原因別に対処法をご紹介していきます。

人間関係が原因の場合

まずは、人間関係が原因によりおこる『会社への恐怖心』への対処法です。

部署異動やコミュニケーション方法の変更などの検討が必要となります。

信頼できる人に相談する

同じ部署の先輩には相談をしにくいかもしれませんが、信頼できる他部署の先輩・同僚に相談してみましょう。

あなたが、苦手だと感じている人と上手に付き合ってきた人がいるかも知れません。

 

相談をするときは、「こんなことがあって困っています」というだけではなく「どういう風に◯◯さんは解決しましたか?」ということを聞いてみると良いですね。

色々な意見を聞くことで、視野が広がります。

部署異動を申し出る

会社でのパワハラ・セクハラがひどい場合や、部署の人とのコミュニケーションがとれない場合は部署の異動を申し出てみましょう。

今は、パワハラやセクハラなどに敏感になっている会社も多いですので、人事部も早々に対応をとってくれるはずです。

 

人事部に相談するときのために、現状どうなっているか、どのようなセクハラ・パワハラ行為を受けてきたかなどを詳細に伝えるようにしてください。

場合によっては、上司がきちんと処分されてあなたが部署異動する必要がなくなることも。

 

”チクる”ようで少し不安を感じるかもしれませんが、あなたが働きやすい環境を整えることで助かる人も必ずいます。

勇気を持って話しましょう。

理不尽な上司と戦え!ストレスなく働くための対処法5選

労働環境が原因の場合

労働環境が原因は、働く場所を変える他に解決するのが難しいです。

そのため、部署異動もしくは転職や独立を検討してみましょう。

部署異動をする

人間関係が原因の場合と重複してしまいますが、労働環境が原因の場合の部署異動をまずはお願いしてみましょう。

人間関係の場合とは違い、部署全体で残業や休日出勤が多い場合は環境を変える他ありません。

部署全体を変えるようなことができることは、相当上の地位にいる人や影響力のある人だけ。

今の段階ではなかなか難しいでしょう。

そのため、「自分が部署を動かなくても良い方法」は基本的にないと考えてください。

 

人事部には自分が求めている働き方をしっかり伝えた上で、叶うような部署があるのか確認します。

同じ会社でも、基本的に定時で帰れている部署や休日出勤がない部署が存在する会社も多いため難しい相談ではないはず。

 

しかし人間関係の場合とは違い、労働環境に対してはちゃんとした対策をとっていない会社があるのも事実。

「出世ができなくなる」「そんな部署はない」と取り合ってくれないこともありえます。

転職や独立を検討

何をしても会社がちゃんと対応してくれない場合は、転職や独立を検討しましょう。

 

転職は、転職エージェントに相談することで”自分が必死にならなくても”仕事を探すことができます。

「今の仕事に追われているのに転職活動なんて無理!」と感じている人こそ、転職エージェントを利用することがおすすめ。

転職エージェントサイトには、転職に特化した専門のエージェントがいます。

そのため、自分の希望にあった仕事を専門の人が探してきてくれるのです。

つまり、自分で仕事を探すよりも楽なだけではなく、的確な仕事を提案してくれるということ。

 

おすすめの転職エージェントサイトは『doda』。

転職サイトでは非公開になっているような求人も多数取り扱っているため、多くの選択肢があります。

実績豊富なエージェントがカウンセリングも無料で行ってくれますので、自分の希望をきちんと伝えておきましょう。

 

「今すぐ、転職をするのは怖い!」という方も話をして他の会社の現場などを聞くだけでも自分の状況が客観的に見ることができます。

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また、何かしらスキルを持っている方は独立を検討するのも一つの手。

会社に雇われている間は、どうしても人間関係や労働環境を自分で決めることができません。

その点、独立をするのであれば自分のペースで自分で働くことが可能になります。

決して楽なことではありませんが、今は独立のリスクも下がっています。

起業リスクは少ない?どうして今起業する人が増えているのか

自分に独立するためのスキルがあるかどうかぜひ一度考えてみてくださいね!

仕事が怖い気持ちを克服する一番の方法は会社と距離を置くこと

仕事が怖い克服方法には色々あります。

しかし、それを実際に実行するのは難しいと感じる人も多いでしょう。
むしろ、できないからこそ、追い詰められて今つらい思いをしている人もいるはず。

 

ではどうすればいいのか。

 

それは、社を休む選択肢をとることです。

「それ以外の方法を知りたい」と思う人もいるかもしれませんが、まずは会社との距離を置かなければ、あなたの不安や考えは変わりません。

 

長期期間休むのがどうしても難しい場合は、3日間以上連休になるよう有給をとってみてください。

少し会社から離れることで、冷静に「自分がどうして仕事を怖いと感じているのか」「今後の自分はどうしていきたいのか」考える時間を持つことができます。

一定期間休むことで、心身が休まり仕事への恐怖心が少し薄くなる可能性も考えられます。

 

また、心の状態に不安があるなら休んでいる間に病院へ行くこともできます

そこでカウンセリングを受けながら自分の心の状態を知ることで、自分が次に取る行動を考えることができます。

 

いきなり仕事を辞める選択肢はリスクに感じる人も多いと思います。

その点、休職であれば

・会社への復帰ができる
・(会社によって)休職中も給料がもらえる

などのメリットがあります。

 

一度休んでみて「どうしても今の職場ではやっていけない!」と感じるのであれば転職や退職を視野に入れましょう。

働くこと自体が怖くなってしまう前に、新しい環境に身を置いたほうがうまくいくこともあります。

関連記事:「仕事に疲れた!辞めたい」とき、辞めるべき人と続けるべき人の差は?

 

自分の働き方を決めるのは、自分であることを認識しておきましょう。

まとめ

仕事に恐怖心を感じたまま、仕事を続けることは心身ともによくありません。

そのままの状態を放置していると、働くこと自体に支障が出てしまいます。

 

勇気を出して一度会社との距離を置き、仕事に行きたくない理由や気持ちや心身の不調と向き合う時間をとってみてくださいね。

それでは。