男性看護師が受けたセクハラを赤裸々に語る

退職

セクハラは男性から女性へ行われるものと思われがち。しかし、逆もあります。
今回は、私がヤバイ先輩看護師からされたセクハラ・パワハラを赤裸々に語っちゃいます。

ぺけ
ぺけ
もうね、ほんとにヤバイ。

話のわかる先輩と思い、心を許してしまった……。

今回の登場人物は、先輩看護師のAさん。
堅い職場の中でもノリが軽く喋りやすい人で、仲良くさせてもらっていたのです。

ある日、Aさんから飲みのお誘いが。
先輩と2人きり、しかも女性なので迷っていました。

悩んだものの、看護師という職業上女性の友人が多く、女性の中に男一人な環境にも慣れていた私。
「仲良くさせてもらっているし……まぁいいか」と了承。

ぺけ
ぺけ
断っておけば良かったのに……。

飲み会開始直後は、先輩らしく職場の愚痴などを聞いてくれていました。
男性としてめんどくさいと思う女性中心の職場環境にも同意してくれて、「楽しいなー良かったなー」と思っていたんですよ。

しかし、お酒が進むにつれて先輩は私のプライベート(恋愛)をしつこく聞いてくるように。
「えー、なんかやだなー。気持ち悪いなー。怖いなー」と思いながら適当に流していました。

それでも「女食いまくってるんでしょー。大丈夫だって。私も遊んでるし! 何人なの?」と言ってくるので答えちゃったんですね。

ここで痛恨のミス。
普段は経験人数をごまかすのですが、「遊んでるって言ってるし大丈夫か」と隠さず言っちゃたんです。

「正確な数は分からないですが、3桁はいってますよ

先輩「……」

ぺけ
ぺけ
静かになりすぎて耳がキーンとした。

先輩「ごめん。引いちゃったわ。いや、ちょっともうあなたのこと信じられない」

ぺけ
ぺけ
大丈夫って言ってたやん! 信じられないってなんやねん!

「いや、冗談ですよ? 冗談。ほんとは10人ぐらいですよー」と、冗談にしてごまかそうとしましたが……。

先輩「いや、あなたが嘘つかない子ってのは信じてるから」

ぺけ
ぺけ
そこは信じるんかい!

「え、もしかして病棟(職場)内でも狙ってる人いるの……?」

そんなわけがない。私が遊んでいたのは学生時代です。その時も近しい人間に手を出したことはないと必死に伝えるも……。

「信じられないわ。ちょっとごめんお開きにしよっか」と、その日は変な感じでお開きになりました。

お前の頭どうなってんだ!

飲み会後はシフトが一緒になる日がなく、先輩とは顔を合わせずに済んでいました。

しかし、ある一通のLINEからおかしなことになっていってしまうのです。

 

先輩「良い解決方法思いつきました!」

先輩「私の家に一晩泊まって、手を出さなかったら信用します! このままじゃ一緒に仕事できません」

私「ちょっと意味わかんないです」

ぺけ
ぺけ
まじで意味わからなすぎて、先輩に対してとか考えずに返信した。あと公私混同するな。

先輩「私のこと狙ってるかもしれないし。そうしてくれたら信用できる」

私「誘ってきたの先輩ですよね? 逆に俺が先輩に手を出されないかわからないんで無理です」

 

もうね。わけわからなすぎてブチ切れましたよ。

押し問答を続けて、なんとかその場は断ることに成功。

そして始まるパワハラ

次の勤務が一緒の日。先輩がリーダーという勤務体制でした。

患者さんの状態によって医師の指示も変わります。
当時働いていた病院では、医師の指示を確実にこなすために、変更された指示内容をリーダーが確認し、他のメンバーに伝えていました。

しかし、勤務が始まり昼前になっても何の連絡もありません。
変更がない場合もありますが、念のため自分でも確認すると……バチバチに変更指示が出ている。

その後も先輩からは一切連絡がなく、昼からも自分で確認し別の人とチェックを行い業務をこなしました。

幸い急ぎのものや重要なものはなかったけれど、このままにしていたら患者さんに迷惑がかかる。
そう思って、先輩に連絡し再び飲みに行くことに……。

ぺけ
ぺけ
もうこの時点で胃が爆発しそうだった。

今夜は帰さないぞ! 恐怖の通せんぼ

先輩が指定した居酒屋に着き、飲み会が開始されました。

初めは他愛ない話をしていましたが、家に泊まる話に……。

正直気持ち悪すぎたのでキッパリと断り
「別に自分のことをどう思おうが誰かに話そうが良いですが、仕事だけはきっちりしてください」と伝えてその場は一旦お開きに。

しかし、恐怖はここからでした。

帰り道、駅前で先輩が前に立ちふさがり

「やっぱり、今日は帰らせない」

ぺけ
ぺけ
無邪気なかわいい女の子に冗談っぽく「今日は帰らせないぞ」と言われたい人生だった……。

その時は本当に恐怖しか感じなかったです。

「嫌です」と断ってもどかない。
しばらく説得しましたが本気で帰らせないつもりらしく、どいてくれる気配もない。
全力疾走して改札を通り、逃げ切ることに成功。

先輩看護師とのその後

逃げ切ったあとは、LINEで一言だけ謝罪があった以外は特に何もなく、先輩も仕事をしてくれるようになりました。

しかし、その頃の私は迫られる課題や職場でのミスなどから気が滅入るようになってしまい、長期休暇をいただくも結局退職。

風のウワサですが、その先輩看護師はお医者様とできちゃった結婚したそうです。

ぺけ
ぺけ
あの時家に行ってしまっていたらどうなっていたのか……。

セクハラ・パワハラはすぐ相談しましょう

私はセクハラ・パワハラが退職理由の全てではなかったため、泣き寝入りという形になってしまいました。

こんな風に笑い話にもできるようになりましたが、当時は本当に恐怖を感じました。
相談できるような人が職場にいなかったのもきつかったです。
男性看護師が受けるセクハラ・パワハラは、同性の職場仲間が少なく相談先がないのも問題と感じます。

当時は知りませんでしたが、セクハラ・パワハラについての相談窓口は全国にたくさんあります。

厚労省でも委託事業として無料相談を行っているので、困っている人はぜひ相談してみてください。

厚生労働省委託事業ハラスメント悩み相談室

また、会社などに相談しても解決しない場合は、私のように転職して逃げてしまうのもありだと思います。

セクハラ・パワハラが行われている職場なんてろくな職場じゃないですし、自分の心が壊れる前に逃げちゃいましょう

 

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そして、セクハラ・パワハラは、自分がしているつもりがなくても相手は恐怖や嫌悪感を抱いている可能性があります。

○○ハラという言葉があふれ返り「生きづらい」という思いもわかりますが、被害者側はもっと生きづらく感じています。

セクハラ・パワハラが根絶される世界になることを願っております。