受け身で仕事をするのが好きな人にとって、意見や自発性、積極性を求められる仕事をすることはつらいことですよね。
仕事の内容によっては、怒られるようなこともあるでしょう。
しかし、世の中には受け身な性格に向いている仕事は存在します!
むしろ受け身な性格だからこそうまくいく仕事もあるのです。
今回は、そんな”受け身な人”に向いている仕事や強みについて紹介していこうと思います。
受け身なことに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
受け身な人に向いてる仕事7つの仕事
受け身な人に比較的向いている7つの仕事をまずは見ていきましょう。
①カスタマーサポート・電話オペレーター
②地方公務員
③配達員
④データ入力系の事務
⑤医療事務
⑥プログラマー・エンジニア
⑦製造業の現場作業員
それぞれ詳しく説明していきます。
①カスタマーサポート・電話オペレーター
お客様から、商品に対する問い合わせや申込みなどの電話やメールを対応するカスタマーサポートや電話オペレーターは受け身な人におすすめなお仕事です。
こういったお客様対応が必要になるお仕事は、言う人によって内容が違えばお客様に不信感を与えてしまいます。
そのため、しっかりしたマニュアルを用意されていることが多いのです。
しかし、相手は常に”お客様(人)”。
受け身で仕事ができるとはいえ、対応を臨機応変に行うことが重要な職業であるといえるでしょう。
②地方公務員
公務員は、”アグレッシブに自分の意見を提案する”というよりも”住民からの意見を集める”ことが重要になるお仕事です。
多くの場合、ノルマなども存在しません。
一般企業で働いている場合は、能動的に意見をしたり、数字を上げるために日々業務に追われていたり、危機感を感じながら仕事をする場面は多いでしょう。
その点公務員は、ルーティン作業の業務も多く、危機感を感じる機会は比較的少ないといえます。
③配達
配達員は、注文が入った商品を正確に届け、正確に渡すのが基本的なお仕事。
そのため、能動的に何かを提案するような必要はありません。
近年は、コロナウイルスの影響もありネットショップの利用者数は年々増え続けています。
配達員の求人募集は常に出ているような状態で、引く手数多だといえるでしょう。
④データ入力系の事務
事務職の主な仕事はPCをリユ押したデータの入力や、文章作成・電話対応・来客応対です。
マニュアルが用意されていることも多く、人気の職業のひとつであるといえるでしょう。
事務員は、マニュアルや上司・先輩の指示どおりに正確に仕上げることが目的ですので、能動的に何かを提案する機会はあまりありません。
むしろ、言われたことを100点でやりとげることが事務員にとって最も必要な才能であるといえます。
注意すべきは、営業事務などのお客様との関わりが密である営業事務の場合です。
営業の方に「これやっといて!」と丸投げされ、能動的に内容を考え資料作りをしなければならないことも……。
受け身な人が事務をやる場合は、データ入力などをメインとした一般事務から始めることをおすすめします。
⑤医療事務
医療事務とは、病院やクリニックなどの医療関係の職場で経理や事務を行う仕事のこと。
医学的な専門知識は必要なく、例えば診察料の計算や保険料の計算など専門知識が必要となる専門職のひとつです。
業務内容としては特に積極性を求められることはありません。
一般事務と同じく、言われたことを100点でやりとげる正確さが必要になります。
取り扱う写真に、”血液”が写っている場合もありますので、流血などが苦手な方は注意しておきましょう。
⑥プログラマー・エンジニア
プログラマーやエンジニアは特別なプログラム言語などを扱いながらサービスを開発する仕事です。
会社や外注先などが望むシステムやサービスをつくりあげるために、黙々と仕事をこなします。
職人的な働き方である職業といえますね。
指定された商品をつくりあげることが目的となりますので、能動的に何かを提案するようなことはありません。
しかし、注意しなくてはならないのは、会社によって”Webディレクターがいない”場合です。
Webディレクターとは、いわゆる進行管理者。
クライアントと打ち合わせなどを繰り返し、プログラマーやエンジニアなどのスタッフに的確な指示を出し、スムーズな進行をうながす役目です。
Webディレクターがいない会社は、この”進行役”不在の状態に。
つまり、プログラマー・エンジニアとして入ったのにクライアントとの打ち合わせや提案をプログラマーやエンジニアが兼任する可能性が出てきます。
「黙々と仕事をするはずだったのに……。」とならないように、Webディレクターが存在するのかどうかは入社前にしっかり確認しておきましょう。
⑦製造業の現場作業員
製造業の現場作業員の仕事は、もくもくと同じ作業を繰り返すお仕事が多いです。
人と話をしながら仕事をすすめることもあまりありません。
取り扱う商品によってやるべき作業もさまざま。
入って初日に任されるような仕事もあれば、資格や知識を得てからでないとできないような業務もあります。
例えば車をつくりあげる工程で考えてみましょう。
車をつくるためにはライトを作る人もいれば、タイヤを作る人、外枠を作る人、ガラスを作る人などたくさんの人が必要ですよね。
このように、”車”ひとつで見ても取り扱う部品は多岐にわたります。
自分がどのような部品を扱いたいか、もしくは扱えるかをしっかり会社とすり合わせておくようにしましょう。
受け身な人に向いてない4つの仕事
では、反対に受け身な人に向いていない仕事はどういったものなのでしょうか?
受け身な人が苦手な仕事は、共通して”主体的に動くことが求められる仕事”です。
具体的には、
①営業職
②接客業
③採用担当
④教師(小中高の先生)
の4つをあげることができます。
①営業職
営業は、主体的に動き続けなければ成果を出せない仕事です。
会社からもノルマを課せられる場合も多く、自ら積極的に動き成果をだすことが目的の職業なため、受け身な人にはむいていないといえるでしょう。
②接客業
接客業は日々変化するさまざまなお客様に対して臨機応変に関わり、要望に答える必要のある職業です。
そのため、受け身な人にとってはストレスの感じやすい働き方であるといえるでしょう。
③採用担当
企業の採用担当は、”新卒””中途”などたくさんの人と関わりながら採用に導くお仕事。
採用担当は、多くの人と面談し相手の長所や短所を見抜けなければなりません。
採用はマニュアル化しにくいため、きちんとしたマニュアルを用意されていないことも多いです。
④教師(小中高の先生)
学校の先生は、ただ授業をすればいいわけではありません。
ときには道を踏み外す生徒たちのために厳しく指導をしたり、落ち込む生徒のために優しく声をかけたり、常に生徒を理解し正しく導く必要があります。
ある程度のマニュアルは存在しますが、教師と生徒の関係をマニュアル化するのはとても難しいこと。
そのため、自分で考え行動する必要がある職業だといえます。
受け身で仕事をする人の強み・弱み
受け身で仕事をする人には、それぞれ強みと弱みがあります。
受け身で仕事をする人の強み
指示に対して素直に捉えることができる
受け身で仕事をする人は、上司や先輩からの指示に対してわざわざ疑問をいだかずに、素直に捉えることができます。
指示に従順に従う部下は、部署によってとても重宝されます。
上司や先輩も、毎回「これ必要ですか?」「これはこうしたほうがいいと思います」と言われても嫌になってしまうのも想像に容易いでしょう。
会社で働き続けるのであれば、とても重宝される能力であるといえます。
マニュアル通りに仕事をこなすことができる
受け身な人は、マニュアルに対しても不満などが出にくいです。
「こうしたほうが効率的なのに」「このようにすればもっとうまくいくのに」と考えるのではなく、与えられたマニュアルに対しても従順に従うことができます。
人によってはつまらないと感じてしまうマニュアル化された仕事を、黙々と正確にこなすことができるのは強みであるといえるでしょう。
受け身で仕事をする人の弱み
続いて受け身で仕事をする人の弱みを見ていきます。
指示されなければ動くことができない
言われたことを正確に行うことは可能ですが、言われたことしかできないのが受け身で仕事をする人の弱みであるといえます。
意見などを求められるような仕事の場合、自分の意見が出てこないことも。
任された仕事を正確に遂行できる能力はそのままに、その仕事の範囲内で業務の改善案を出すなどの積極性は組織で働くうえで必要となってくることが多いでしょう。
変化があっても柔軟に対応ができない
仕事では、日々変化があり”改善”が必要になる場面も多々ありますが受け身な人は、変化への対応が苦手な人も多いです。
前のやり方に慣れてしまっているので、改めて新しいことをやるとなるとストレスを感じてしまいます。
しかし、自分から何かを提案するわけではないので、変化に対しては柔軟に対応したほうがよいでしょう。
受け身な自分を変えたい!改善する3つの方法
適職があることや、強みがあることを理解していても、受け身な自分を改善したいと感じる人はいるでしょう。
そこでここからは、受け身な考え方を変えるための方法について紹介します。
受け身な性格を改善するために試してほしいのは
・先を見越した行動をとる
・改善案を考えるクセをつける
・周囲のことをよく見る
の3つです。
それぞれ詳しく見ていきます。
先を見越した行動をとる
「これを頼まれたということは?」と、自分の行動ひとつひとつの一歩先を考えるようにしてみましょう。
行動にうつすのがはじめは難しくても、考えることができるようになれば自然と行動もできるようになります!
「上司はどうしてこれを頼んできたのか」「自分にどのような成果を期待して頼んでいるのか」を考えてメモをとっておくだけでも仕事の出来栄えはうんと変わるはずですよ。
慣れてくれば、実際に行動にうつしてみてくださいね。
改善案を考えるクセをつける
仕事を受けているときに「当たり前だ」「マニュアルだから」と思って働くことができるのは受け身な人の強みです。
しかし、改善するためには積極的に与えられた仕事の”改善案”を考えるクセをつけましょう。
改善案を毎回上司に提案する必要はありませんが、もし自分だけでできるような改善内容であれば積極的に取り入れてください。
「なにか改善できることはないかな」「より良くできることはないかな」と考えながら仕事をできるようになりますよ。
周囲のことをよく見る
自分の仕事が一段落したとき、一度周りの様子を見てみてください。
バタバタと忙しそうで困っている人がいるかもしれません。
そういった人に、ぜひ「手伝えることはありますか?」と声をかけてみましょう。
周囲の人に積極的に協力しているうちに、受け身ではなく自分から積極的に仕事を受け持ちにいくことができるようになります。
また、自分を助けてくれた人には、人は恩を返したくなるもの。
自分が困ったときに助けてくれる力強い味方になってくれるかもしれませんよ!
まとめ
仕事を受け身ですることは、決して悪いことではありません。
自分の長所・強みになる仕事につけば、会社にとって重要な戦力になることも。
もし今の職業が向いていない・つらいと感じるのであれば、そのときは転職や人事異動なども検討してみてくださいね。
無理せずに自分らしく働ける方法はたくさんあります。
それでは!
ナナミル代表。引きこもり気味OLだったけどナナミルメンバーとtwitterで出会い起業。
バンドマン・ライブハウス副店長・経営コンサル・保育士といろいろ経験してきたことを面白おかしく記事に書きつつ、恋愛話に花を咲かせたいメンヘラアラサー独身。