会社で上司や同僚・部下からの板挟みにあって悩んでしまうこともあるのではないでしょうか?
板挟みになってしまうと、何も悪くないのに巻き込まれて最終的にあなたが嫌な思いをしてしまうことも……。
人間関係が良好でなければ、仕事に行くのも億劫になってしまいますよね。
そこで今回は、仕事で板挟みになってしまう人の特徴から考える対処法をご紹介していこうと思います。
”中立”の立場についても改めて考えていきますのでぜひ最後までご覧くださいね!
もくじ
仕事で板挟みにあいやすい人の特徴は?
まずは、仕事で板挟みに会いやすい人の特徴を考えていきましょう。
仕事で板挟みになりやすい人の特徴は主に次の5つあります。
・協調性が強い
・自分の意見に自信がない
・空気を読みすぎてしまう
・交渉するのが苦手
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
とにかく優しい
仕事で板挟みに合いやすい人は、性格が優しい人が多いです。
優しいがゆえに、色々な人から相談・意見をされてしまい板挟みになりがち。
「◯◯さんなら聞いてくれる」「〇〇さんなら相談に乗ってもられる」と、”優しい人”だと周りが認識することで色々なところから相談がきてしまいます。
そしてAさんからはBさんの、BさんからはAさんの相談を乗ってしまい、自然と板挟み状態に……。
優しい性格は多くの人に好かれる長所ですが、ご自身が精神的に参ってしまう理由にもなりえます。
協調性が強い
揉め事が苦手で、周りとの協調性が強い人は板挟みになりやすい傾向にあります。
場を荒らさないために、協調性の強い人は相手を否定をするようなことをあえて言いません。
そのため、多くの人にとって「この人は私と同じ意見で味方だ!」と思われてしまうのです。
そうなると、「Aさんの意見にも正しいって言ってたのに!」「Bさんの意見も正しいの?!」と板挟み状態に。
協調性が強い人は、「八方美人だ」と思われる事が多いのも、相手を否定しないことが原因のひとつです。
自分の意見に自信がない
自分が「こうじゃないかな?」と思っていても、自分の意見に自信がない人は仕事で板挟みになりやすいです。
自分の意見に自信を持てず「◯◯さんの言うとおりにやっておこう……」と行動したら、他部署から指摘が入り板挟みになってしまいます。
「自分がやろうと思ったことではないのに!」と悲しい気持ちになってしまいますよね。
間違っててもいいので自分の考えに自信を持って主張する練習が必要でしょう。
空気を読みすぎてしまう
ピリピリした空気が苦手だったり、人の顔色を伺いすぎてしまう人は板挟みになりがち。
その場の空気感でなかなか自分の意見を話すことができずに、ついつい周りに賛同してしまうことで板挟み状態になってしまうのです。
日本ではとくに、空気を読めるひとが重宝されるため「空気を読めたほうが良い」と感じている人も多いでしょう。
しかし、職場で空気ばかり読んでいると自分の意見が全く言えずにトラブルに巻き込まれてしまう恐れもあるので注意が必要です。
交渉するのが苦手
交渉るすることが苦手な人は、板挟みになったときに”悪者扱い”されてしまう可能性があがります。
仕事で板挟みになったときでも相手との交渉次第では「◯◯さんが間に入ってくれた」という認識に変わります。
しかし、交渉が苦手な人は”自分がつらいこと”を表現することができずに悪い印象を与えてしまう恐れが。
話を上手くまとめることができずに、結果ストレスばかり溜まってしまうのです……。
仕事で板挟みにされるのはどんなとき?
仕事で板挟みにされる状況はさまざま。
・上司と部下
・自分の上司と他部署の上司
・同僚同士
など意見が割れやすい相手同士で起こるものです。
板挟みは、お互い「自分の意見が正しい」という思いがあります。
間に挟まれたあなたは、「両方の言うこともわかるな」と感じることも多いでしょう。
しかし板挟みにされたままの状態では、自分自身の居心地も悪い上に仕事が思うように進まないような可能性が。
実際に板挟みに合ってしまったときにはどのように対処すればよいのでしょうか?
【状況別】仕事で板挟みにあった時に試したい対処法
ここからは、状況別に”板挟みにあったときの対処法”を考えていきたいと思います。
1.クライアントと自社
お客様からのご依頼と、上司からの指示で板挟みになってしまったときにはどうすればよいでしょうか?
例えば、予算以内では難しい仕事の発注に対して上司からあしらうように言われてしまった場合や、クレームに対する対応なども上司は「謝るな」と言ってくることもありますよね。
【解決策】
まずは、自分ではどちらが正しいのか考えましょう。
「この予算では、実際に難しいと思う。クライアントが無理を言っている」
「こちらにも落ち度があるのにクライアントに謝らないのはおかしい」
など、自分の立場を明確化させる必要があります。
その上で、上司以外の優秀な先輩や他部署の上司に相談することがベター。
今上司は、自分の意見が正しいと考えているため「相手の心情」まで配慮が足りていない可能性があります。
しかし対応自体は上司のやり方があっているかもしれません。
そこで、先輩や他部署の上司に状況を説明した上で意見をあおぎましょう。
上手な言い回しや対応を先輩や他上司から学ぶことで、上司もしくはクライアントが納得する対処法を見つけることができるかも知れません。
それでも両者納得しない場合は、上司に同行をお願いするのもひとつの手。
顔の見えない相手だからこそ、お互い炎上している可能性もありますからね。
2.上司と部下
上司の立場から見れば「なんでこんなこともできないんだ!」と苛立つことも、部下からすれば「時代が違う!」と感じていることもあるかもしれません。
例えば、懇親会や飲み会への参加や仕事のこなし方など上司と部下では感じている事が大きく違います。
【解決策】
「出世を考えるなら上司の方につくほうがいいのでは?」と感じてしまいますが、自分が出世したときに部下からの信頼がなくなる可能性がありますので最善策とは言い切れません。
この場合大切にしたほうがいいのは、「お互いがどうしてそう考えているか」を知ることです。
「どうして飲み会に行きたくないのか」「どうして飲み会に参加してほしいのか」、お互いの深層心理を知っておきましょう。
部下は「プライベートな時間を会社に捧げたくない」かもしれませんし、「お酒が苦手なだけ」かもしれません。
上司は「本当は若い子たちとコミュニケーション取りたいけど、お酒なしの使い方がわからない」のかもしれません。
それぞれの深層心理を知ったあとは、お互いに「◯◯さんはこういうことを気にしているかもしれないよ」「◯◯さんはお酒が苦手なだけっぽいですよ」とそれとなく相手に伝えましょう。
注意点は、相手を悪く言わないこと。
あくまで”相手もあなたの意見に寄り添う気がある”言い方で話をしてください。
その上で、折衷案をいくつかあなたが用意してあげてもいいかもしれません。
「夜が嫌ならランチに皆でご飯にしよう」など色々提案できることがあるはず。
それぞれに”敵意はない”ことを知らせておくことは、折衷案を通すためにも必要な過程です。
3.自分の上司と他部署の上司
自分の上司から指示されたことで他部署の上司から怒りの連絡がきた……。なんてことがあれば気が滅入ってしまいますよね。
「営業部では許されたことが経理部からは許されなかった」など、外勤と内勤で意見が食い違うことはどの会社にもよくあることです。
【解決策】
他部署の上司から指摘されたことは、まず謝りましょう。
その上で、自分の上司に「こういう指摘が来てますがどのように対応するのが一番ですか?」と素直に相談するのが一番です。
しかし、上司同士の仲が悪い場合「◯◯の言うことは無視しろ!」なんて言われてしまうこともありますよね。
その場合は、「今の自分の仕事がどちらに負荷をかけるか」考えておきましょう。
例えば、立替した精算書を作る書類に関して指摘が合った場合、「立替精算書を処理するのは経理部」ですよね。
営業部に直接関係はありません。
そのため、できるだけ経理部にとってやりやすい方法を選択するほうがよいでしょう。
自分が「これは知っておいたほうがいいな」「これは確かにこのやり方のほうが良いな」と思ったことはどんどん取り入れて実行します。
失敗すれば元に戻せばよいだけです。
上手く行けば、上司も「このやり方のほうがやりやすいな」と感じて取り入れてくれるかも知れません。
4.同僚同士
同じ時期に入った同僚同士だからこそ、熱く語り合っているうちに喧嘩や言い合いに発展してしまうことも。
同じ場に居合わせていたら、とんでもなく気まずい雰囲気ですよね。
また、表立って揉めることはなくても同僚の悪口を言い合うような関係性に巻き込まれている人もいるでしょう。
【解決策】
結論からいうと、どちらの話も中立の立場で聞いておくことがおすすめ。
同僚同士の場合は、上司と違いあなたも話をしやすい立場にあるはずです。
その場に居合わせた場合は、一旦お互いを冷静に落ち着けた後に「その◯◯の意見に反対する理由はどうしてかな?」と、アナウンサーのような位置で話を聞いてみましょう。
感情的になっている相手の意見をまとめてわかりやすく冷静に伝えるだけでも状況は変わります。
巻き込まれないように、あくまで自分の意見を言うのではなく「◯◯はこう思っていたんだね」というように、”相手の意見をまとめる”ことに徹してみてください。
また、悪口や陰口を言うような人には「◯◯と直接話したほうがいいんじゃないかな」と聞き流すのが一番。
悪口や陰口はたとえ中立な立場で話していたとしても一緒に悪口を言っていたと誇張する人がいます。
そのため、少し冷たく感じるくらいに淡白な対応をとっておいたほうがよいでしょう。
中立な立場と八方美人の違いは?
板挟みを解決するためには、「中立な立場」であることは大切です。
しかし、「八方美人のようだ」と感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
そもそも「中立」とは
相(あい)対して争う者のどちらにも味方せず、敵対もしないこと。
を指します。
対して「八方美人」は
現在では 誰にでも愛想を振りまく人、誰にでも同調する人
という意味で使われています。
(※八方美人は本来、”欠点がない美人”として使われていました。)
このふたつを並べたときに大きな違いは「自分の感情を入れているかどうか」です。
中立は、「味方もしなければ敵対もしない」ため自分の意見をあえて主張する必要はありません。
あくまで第三者的な立ち位置のため、「誰からもよく思われもしないし悪く思われもしない」位置になります。
対して八方美人は「相手からよく思われたい」気持ちで動くもの。
「八方美人にはなりたくない!」と思っている人も、この「中立な立場」と「八方美人」の違いを知っていれば立ち振舞いが安定してきますよ。
板挟みでどうしてもつらいなら転職や独立も視野に
「色々なこと試してみてもどうしても上手くいかない」
「仕事に行くのが嫌すぎて体調不良が出てきてしまっている」
ような場合は、転職も視野に入れておきましょう。
今すぐ転職をする必要はありませんが、今の会社に”ずっと”いなくてはならないと思うと逃げ道がなくなってしまいます。
「自分には逃げ道がある」と知るだけでも、心に余裕ができます。
もちろん無料での利用ができますので、通勤中などに求人を見るだけでストレス緩和もできますので時間があるときにチェックしておきましょう。
また、自分のスキルをつかって独立や起業する人も増えてきています。
昔よりも独立・起業へのハードルは大きく下がっていますので、自分のスキルに自信がある人は一度検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
板挟みにあったときに、自分の大切な時間を削られてしまうことが一番悲しいことです。
仕事上で板挟みにあったときは「自分にとってどういう選択をするのが最良か」を考えましょう。
考えた上で、関わる必要がないと感じた場合は距離を置くのもひとつの対処法。
あなたが、ストレスなく働くための選択を考えるようにしてみてくださいね!
それでは!
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