『THE FIRST』『Nizi Project』どうしてオーディション番組はこんなに人気なの?ファンが考えてみた

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うさたそ
うさたそ
オーディション番組を一度見だすと止まらない

うさたそです。

 

皆さんは、今地上波の『スッキリ』(日本テレビ)で放送されている『THE FIRST』というオーディション番組をご存知でしょうか。

『THE FIRST』は、AAA(現在は活動停止中)に所属しながら、ソロアーティスト「SKY-HI」としても活躍している日高光啓さん主催のボーイズグループ発掘オーディション。

なんと自費1億円を投じて開催しているそうです。

うさたそ
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1億円投じる決断に、震えるほど尊敬……

 

1億円投じて挑んだオーディションの注目度は、放送されるたびにtwitterのトレンドに上がるほど。

多くの人が、デビュー前からメンバーのファンになっています。

 

私も、かかさず見ている1人のファンですがどうしても気になることが……。

それは「どうして最近のオーディション番組はこんなに多くの人が魅了されるのか」ということです!

オーディション番組の在り方が変わった

 

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韓国発オーディション番組『Nizi Project』は記憶にまだ新しい人も多いでしょう。

オーディションにより誕生した『NiziU』はデビュー前から大人気でプレデビュー曲『Make you happy』はyoutube公開1日目にして1,000万回再生されるほどでした。

なぜNiziUがこんなに”ハマった”のか。J.Y Parkに学ぶ、ファンをつくる各SNS運用方法

 

今回の『THE FIRST』も同様に、オーディション番組でこうしてデビュー前から注目される一つの理由に「オーディション参加者と心理的距離が近くなった」からだと考えることができます。

 

昔のオーディション番組は、テレビの中にいるミュージシャンや審査員が合格者を決めていました。

当時の視聴者はどれだけ応援したくても、テレビの前で手を合わせるようなことしかできません。

 

しかし、今はSNSの発達により「自分の”推し”について投稿することができる」「”推し”に投票することができる」ようになり、自分の想いを反映させる手段が増えました。

うさたそ
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『Nizi Project』だと、実際に人気投票も評価に反映されていたよ

 

推しが身近に感じることにより、「”推し”の夢=”自分”の夢」になり、一緒に実現させたい!と応援の熱も入るようになります。

全然知らない人よりも友達の夢を応援したくなるような心理に近いといえるでしょう。

SNSの効果は、盛り上がりを感じさせる

また、SNSで投稿されることによって多くの人の目に止まることになります。

そうなると、元々知らなかった人も興味を持ってくれる機会は間違いなく増えますよね。

 

さらに、SNS上で投稿することにより同じ”推し”で盛り上がっている人がいれば楽しそうに見えて「なんだろう、楽しそうだな」と周りの人はより気になります。

行列のラーメン屋が気になるのと一緒で、盛り上がっているところには「なんだろう?」と人の興味を惹きつける効果があるのです。

オーディションから「プロ」を意識

 

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もうひとつ、過去のオーディション番組と全然違うことがあります。

 

それは、オーディションの段階からアーティストにプロを意識させているということ。

『THE FIRST』では自分で作曲・作詞・振り付けなども自分たちで行う審査が多く、ステージではプロの顔をして皆が挑んでいます。

カメラワークも定点カメラではなく、実際の音楽番組のようにあちこちに動き、アーティストたちもカメラワークも意識しながらステージを披露。

従来のオーディション番組になりがちな、「素人らしさ」を出しすぎません。

 

「ハイハイしているこども」が立つ瞬間を見届けるのではなく、「走っている子どもがオリンピックを目指して頑張る姿を見届ける」ようなイメージといえば分かりやすいでしょうか。(笑)

つまり才能あるアーティストたちが、更に磨きをかけていく姿を放送されるのです。

見ている方も毎回、「すごかった!」と思えるステージに仕上がっているため飽きません!

”審査側”にも時代に合わせた変化が

 

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そして、私が一番過去のオーディション番組から変わった部分だと感じているのは”審査側”です。

以前のオーディション番組では、出演者がコテンパンに言われたりきつい指導を受けているような姿をよく映し出されていました。

「つらい思いをしても頑張る姿」こそ共感を呼ぶと多くの人が思っていたからでしょう。

しかし、近年のオーディション番組では怒号が飛び交うようなシーンはありません。

 

『THE FIRST』主催のSKY-HIも『Nizi Project』主催のJ.Y Parkも、出演者に寄り添うシーンが何度も映し出されていました。

アーティストとして必要な心構えは口頭や審査課題で伝える。課題に対してできてないことは、オブラートに包まず相手にちゃんと伝える。
でも、できないことに大声をはりあげて怒ったり、相手が萎縮するようなことはしない。

という姿勢が見て取れました。

「残念だ」「期待していた」と、ときにはきつい言葉を飛ばすことはありますが、アーティストが真摯に受け止められるような言葉遣いで諭しているのがとても印象的でした。

うさたそ
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SKY-HIさんは、審査中もアーティストたちの楽曲に合わせて踊ってた……めっちゃ可愛い……

 

これは、時代の変化が関係しているでしょう。

仕事をする上で「我慢こそ正義」だとされていた時代とは違い、今は「得意を伸ばす」という考えに変わり始めています。

尊敬できる上司へのイメージも、「怒りっぽい人」ではなく「部下に寄り添える人」に。

つまり、今多くの人は「我慢こそ正義」だと感じてはいないし、「怒りっぽい人に対して良いイメージがない」のです。

 

今の時代だと、オーディション番組で審査側が怒ってアーティストを責めている姿を見たときに「頑張れ」という気持ちよりも「審査側へのストレス」を感じる人は少なくないはず。

そのため、SKY-HIやJ.Y Parkのようにアーティストに寄り添う姿は、視聴者にムダなストレスを与えない立ち振舞であるといえます。審査側への憧れを抱く人もいるでしょう。

 

審査側も時代に合った振る舞いだからこそ、多くの人を魅了することができるオーディション番組になっているのです。

まとめ

私は自分自身が、SNSブランディングで迷うときはいつもオーディション番組を参考にするようにしています。

うさたそ
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多くの人を魅了するには、それだけちゃんと理由がつまっているわけだからね

 

もうすぐメンバーが決まる『THE FIRST』。

今後の展開にも大注目ですね!!

 

参照
公式HP
公式instagram
公式twitter