「サザエさん症候群」とは心身からの警告?!対策してよい週末を過ごそう!

仕事の悩み

 

「日曜日の夜になると気持ちが憂鬱になる」

「サザエさんが始まると、休日の終わりを感じてつらくなる」

という人は少なくありません。

 

これは『サザエさん症候群』と呼ばれ、日曜日の夕方頃に気分が落ち込むことをいいます。

 

しかし、せっかくの休日を悲しい気持ちで終わるのはもったいないですよね。

そこで今回は、『サザエさん症候群』を回避する休日の過ごし方や解消法についてご紹介していきます。

 

『サザエさん症候群』をおこすことなく、楽しく週末を過ごしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね!

サザエさん症候群とは

フジテレビ公式HPより引用

日本の国民的アニメ、「サザエさん」。

サザエさんは、日曜日の夕方18時半より放送されています。(一部地域変更あり)

 

日曜日の夕方頃になると翌月曜日からの学校や仕事のことを考えて、気分が落ち込んだり、疲れたりすることがありますよね。

これを『サザエさん症候群』といいます。

 

もちろん、『サザエさん症候群』は病名ではなく、日本での通称です。

海外では、「Sunday Scaries(日曜日の恐怖)」というそうですよ。

 

国民的アニメ「サザエさん」の日曜の夕方を象徴するようなほのぼのしたホームコメディは、自分自身の不安や悲観的な感情と対照的だと多くの人が感じてしまうように。

それを自傷的に表現するために『サザエさん症候群』という言葉が生まれ、国民的アニメで多くの人が知っていたため認知が広まったのではないかといわれています。

サザエさん症候群のはどんな特徴がある?

サザエさんが始まる時間くらいになると、「あぁ、明日が始まる……」と気分が落ち込んだり、軽い体調不良や不眠になったりするなどの症状がある『サザエさん症候群』。

 

しかし、その軽い体調不良や気分の落ち込みがずっと続くわけではありません。

週が始まれば回復し、その後一週間は普通に働くことができるのが特徴です。

 

そのため、楽しかった休日が終わってしまう寂しさや、会社に行くのが嫌でまた一週間が始まってほしくないという強い気持ちなどが、『サザエさん症候群』を引き起こすのではないかと見る人もいます。

 

ただ、場合によっては「うつ病」や「適応障害」が該当することもあるので、軽視してはいけません。

気持ちが晴れず、ずっと落ち込んだ状態であるときは一度、病院に相談するなど検討しましょう。

サザエさん症候群になる原因は?

休みの終わりと仕事の始まりを実感して憂鬱になる、というケースが多いです。

 

例えば、「明日会社に行ったら、頼まれてた◯◯をやらなきゃ」「週明けの会議の準備が終わってないな」など、日曜日の夜についつい考えてしまう経験をされた方も多いのではないでしょうか。

 

このように週末心の中に仕事を残してしまうと、日曜日の夜にふとその仕事を思い出してしまいます。

すると心が休息できなくなって自律神経の働きが悪くなり、結果的にうつ病に似た症状が出てしまうんですね。

 

また、休日の終わりを連想させる時間のタイミングで、「うつ」などの症状を強く意識してしまうことも理由のひとつあると考えることもできるでしょう。

サザエさん症候群に陥りがちなパターンは?

『サザエさん症候群』に陥るのは、平日と休日で生活に大きな乖離がある場合が多いです。

休日は平日よりもたくさん寝ているような人はいませんか?

 

 

・昼前まで寝て、起きても布団の上を中心に生活している

・ご飯を食べてはまた寝て、携帯で動画などを見ながら寝落ち

 

 

と、ダラダラすごしている人も少なくないでしょう。

もちろん、ダラダラと過ごすことが悪いわけではありません。

 

しかし、このようなのんびりとした休日の過ごし方から、平日の “仕事モード “に切り替えるには、かなりのエネルギーが必要になります。

「サザエさん症候群」は、オンとオフの境目があるからこそ起こる症状なのです。

「サザエさん症候群」に陥りやすい人の特徴

また、『サザエさん症候群』になりやすい人には共通する4つの特徴があります。

 

 

①休日が待ち遠しくて仕方ない、平日がつらい

②平日は睡眠時間が短く、休日は昼頃まで寝て寝だめしている

③休日にはあまり予定を入れない

④趣味を持っていない

 

このような人は、休日と平日でオンオフの境目が大きいため『サザエさん症候群』に陥りやすくなります。

サザエさん症候群はうつ病ではないけれど、注意が必要

先述したとおり『サザエさん症候群』は連休明けに現れる症状で、うつ病ではありません。

しかし、うつ病の初期症状と症状が似ているため、「もしかしてうつ病かも」と不安になるケースも多いようです。

 

サザエさん症候群とうつ病の違いには2つのポイントがあります。

 

①症状の出るタイミング

②生活の変化

サザエさん症候群 うつ病
症状の出るタイミング 休日の終わりに出るが一時的 常時
生活の変化 不眠や食欲減退などの症状がでる場合もあるが、翌日には治っている 不眠、食欲減退などの症状が続き、体調不良が続いている

 

このように、うつ病は休日のよるだけではなく平日・休日関わらず常時症状が出ている状態です。

常時症状がある場合は、メンタルクリニックなどの受診を検討してみましょう。

 

また、サザエさん症候群を放置した結果うつ病になってしまうケースもありますので、安易に考えず、ストレスの原因をしっかりと排除するようにしておいてくださいね。

リモートワークでサザエさん症候群は軽減されている?

コロナウイルスの影響で、リモートワークを取り入れる企業が増えてきています。

リモートワークのメリットは、社員にとって働きやすい環境になること。

「明日も朝から満員電車に乗って通勤か……」「嫌いな上司と顔を合わせなくてはいけない!」というストレスから開放され、休日の終わりが苦痛ではなくなるのです。

 

また、リモートワークになることで、人間関係や出社の煩わしさが取っ払われ”仕事自体の楽しさ”と感じることができ、前向きに仕事を頑張るようになる人も。

コロナウイルスの影響で、外出を控えなければいけない状況では仕事がストレス発散になっている人もいるでしょう。

 

このように休日と平日のオンオフの境目が減ることで、『サザエさん症候群』を発症する人が減っているのです。

サザエさん症候群の対処法

発症する人が減っているとはいえ、サザエさん症候群で毎週憂鬱になっている人もいますよね。

ここからは、解消法をご紹介していきます。

 

サザエさん症候群の解消法は以下3つが考えられます。

心身を休ませる

サザエさん症候群を防ぐには、まず休むことです。

休むといっても、ただ寝るだけではありません。

意識的に仕事から離れて、リラックスできる環境に身を置くことが大切です。

 

ずっとダラダラとして身体を休めるだけでは心はスッキリしません。

趣味や楽しみを見つけて、心もリフレッシュできるような休日の過ごし方をするのがおすすめです。

 

まずは、簡単にできることから始めてみましょう。

そうすることで、日曜日の夕方、「サザエさん」を楽しく見ることができるようになります。

週末までに仕事を片付ける

気持ちのオンオフがうまくいかない原因のひとつに、やり残しの仕事や翌日からの会社のことを意識してしまうことがあります。

そのため、できるだけ週末までにできるだけ仕事を片付けるようにしましょう。

 

もちろん、すべての仕事をこなすのが難しい場合もあります。

そのような場合には、週明けスムーズに仕事を始められるように、終わらせておくべき仕事を洗い出しておくようにすると心が楽になりますよ。

明日からの予定を考えておく

「明日からの仕事どんなことがあったっけ……」「仕事がいっぱいあったかな」と不安要素が多いと、ついつい休みの日も考えてしまいます。

そこで、来週のスケジュールをある程度把握しておくと、気分が軽くなり、オンとオフの切り替えがスムーズになります。

まとめ

『サザエさん症候群』にならないために大切なのは、オンオフの境目をなくすことです。

休みの日をどう過ごすかで、『サザエさん症候群』を防ぐことができますよ。

 

どうしても気持ちが切り替わらずつらい場合は、転職を考えてみるのもひとつの手段。

リモートワークを取り入れている会社などを見てみるのもよいでしょう。

 

仕事もプライベートも楽しめるように、『サザエさん症候群』とはおさらばしましょう!!

それでは!