”個人で生き抜く時代””副業が当たり前になる時代”と言われ、働き方も多様化しています。
そんな中で副業として人気な業種が、資格を要さない「Webライター」です。
クラウドワークスなどを覗いてみると、Webライター募集案件に対してライター希望者の応募があふれかえっています。
「Webライターは飽和状態だ」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
資格が要らない・誰でもスキマ時間でできるため、業界参入へのハードルが下がっているのです。
しかし、椅子取りゲーム状態な「Webライター」でも、フリーランスで活躍しているライターさんもいます。
今回は、フリーランスのWebライターとして正社員時代の倍以上稼いでいるとウワサのとうふさんにお話を伺いました。
始めから上手くいかなくて当たり前の世界
アホなりに頑張っていいこと言っていこうと思うので、よろしくお願いします!
とうふさんの敏腕さはこの後インタビューで根掘り葉掘り聞かせていただきます。(笑)
ブロガーからライターに転身し大活躍されているとうふさんですが、ライターを仕事にするためにどういったことをされたんですか?
ブロガーの方なら分かっていただけると思いますが、ブログって収益化までに結構時間かかるんですよね。
初めはクラウドソーシングに登録して本業の傍ら細々とライターをしたり、 ツイッター繋がりで契約した企業さんと直接契約をしたりして月に10本程度記事を作成していました。
「文章がおかしい」「内容がわかりにくい」「クオリティが低い」など、 クライアントさんから厳しい言葉で指摘されることもありました。
クラウドソーシングでは提案が通らず、十分なお仕事をいただけない時期もあったと記憶しています。
私なら心が折れてしまいそうです。(笑)
その苦労を乗り越えるためにはどういったことを実践されたんですか?
たしかに文法書を読めば、「なるほど」と納得することは多いです。
しかしそうやって知識だけ得ても、実際に文章を書いているときってなかなかそこまで意識が回らないんですよね。
実践する前に本だけ読んでも、自分の文章のクセや悪いところって自分では気づけないので。
私も文章を書く側ですが、自分が書いているときに「得た知識を活用できてないな」と感じることはよくあります。
また「公開された記事や本」と「提出原稿」と照らし合わせて、間違い探しのように改善点を探しましたね。
とにかく、実践の中で知識を身につけていくようにしていました。
仕事が取れない点に関しては、もう営業あるのみです。
今もそうなのですが、企業のSNSを見たりライター募集でGoogle検索をかけてみたりして、恥を捨てて自分からどんどんコンタクトをとるようにしています。
「自分がひとつステップアップできたかな?」と感じた時に、 素直な気持ちと共に「もっと頑張るので単価アップしてください!」と伝えています。
私のクライアントさんって、仕事の合間に世間話とかできるようなフランクな方が多くて。
不安なことや素直な気持ちを話せる関係性の方ばかりなので、単価に関しても特に抵抗なく話せました。
自分の価値をあげていく難しさを感じているフリーランスの方は多いと思うので、参考になります。
単価上げてもらいたいからといって急にいい子になって丁寧な交渉文を作っても、絶対にうまくいきません(笑)
とはいえ、思うようにいかない場面もあったんじゃないですか?
まだまだ未熟だったので後悔しても仕方ないなと思うのですが、今でもチクリと刺さる痛い言葉ですね。
二度とそんなことを言われないように、今は常に最高品質の記事を作るように心がけています。
でも、それで落ち込むのではなくバネにして成長できるとうふさんは素晴らしいです。
今振り返って、過去の自分に声をかけるとするとどういった声をかけますか?
半年前まではあんまりライターの仕事なくて、就職先を探そうか迷ったこともあったので、 「会社員時代の何倍も稼げるようになるから、とにかく自分らしく頑張れ!」って伝えて安心させてあげたいです。
憧れのフリーランス。しかし、日常生活は大変なことも
とうふさん近影(ご本人提供写真)
フリーランスに転身して生活リズムはどう変わりましたか?
朝〜夕方まで仕事をして、夜は家事をして家族と過ごしています。
主人の生活に合わせているので、フリーランスに多い昼夜逆転は起きていません。
会社員の皆さんと同じ生活をしています。
納期が重なった時は、食事の時間もとっていません。
主人と夕食を食べてから、深夜1時くらいまで作業をすることも多いです。
休む暇もないと思いますが、お休みはどうやって自分で決めてるんですか?
友人と遊ぶ予定があれば、特別に週休二日制にすることもあります。
仕事の切り替えはどういう風に心かけているんですか?
つい最近までは友達と遊ぶ時もパソコンを持ち歩いて、待ち時間や往復の電車内で仕事をしていました。
近頃このスタイルが良くないと気付き、休みと決めた日は絶対パソコンに触れないように心がけています。
パソコンを置いて外出しちゃえばどう頑張っても仕事は不可能なので、休むことに対してモヤモヤする時は外出しちゃいます。
強制的に仕事ができない環境に身を置くということですね。
とはいえ、たまの休みも、クライアントさんから連絡がくることもありますよね?
6時とかの早朝に来ることも多いですね。
信頼関係を大切にしたいので、日曜や深夜でも連絡は気づいたときにすぐ返します。
ただ、「今日は休みをとっているので、明日作業いたします。」と一言添えておくようにしています。
それでもフリーランスで生きていく
そう思える理由ってどういったところにあるんですか?
もともと私がフリーになった理由は、幼い頃から悩まされていた「双極性障害」が原因でした。
気分のアップダウンが激しく、職場で倒れたり泣き出してしまったり人間が怖くなってしまったりしてしまって。
そのストレスで「もう生きていたくない」と思った回数は、数え切れないほどあります。
気分の上下があっても無理して笑う必要がないし、同僚に気を使って無理に明るく過ごす必要もありません。
また、頑張りすぎてしまう完璧主義な性格が会社員時代はマイナスに働いていましたが、フリーランスではプラスに働くようになりました。
仕事をきちんとこなせばしっかりと評価される、いわばフリーランスの「実力社会的」な一面が私には合っていたんだと思います。
仕事は忙しいですが、以前より自分らしくのびのびと生活できるようになりましたね。
自分らしく生きられて、そんなありのままの私のスタイルや仕事を評価してくれるクライアントさんがいて。
その方達の期待に応えたい、役に立ちたいって心から思うので、「もっと頑張ろう」って活力が生まれています。
その辺りはどのようにして解消されてるんですか?
「修正点がありましたら些細なことでもご教示ください」「この間の記事どうでしたか?」など、 提出後はしつこく評価を求めていますね(笑)
面倒なライターだと思います。
本なども読んで勉強していますが、 やっぱり自分へのピンポイントなアドバイスが欲しいならクライアントさんに尋ねてしまうのが一番だと思います。
もちろん、会社員も大変な面が多いです。
しかしフリーランスになるのであれば、会社員時代のように「与えられた仕事をこなす」だけでは成長できません。
営業や業務の改善点探し、税金関係の手続きや行政への申告など、全て自分で行う必要があります。 当然、私生活の時間は削られるでしょう。
また、軌道に乗るまでは同世代の友達のように会社帰りに飲みに行ったり、趣味にどっぷり浸かったりする生活も諦める必要があります。
楽もできるけど、その分収入やクライアントさんからの信頼度は減少していくことを覚えておいて欲しいです。
「自由気ままに暮らしながら仕事をしている」「楽に稼げる」なんてイメージがあるかもしれませんが、 そんな生活を送れるフリーランスなんてほとんどいません。
当然ですが、稼いでいる方はそれなりに頑張って仕事をしています。
ただし、頑張れば頑張るほど評価されて収入につながるのも、フリーランスの一面です。
「仕事を本気で頑張りたい」と思える方であれば、きっと充実したフリーランス人生を謳歌できるはずですよ。
ただの夢物語じゃない、とうふさんの実体験から出てくる言葉で、自分の生きる道を改めて考える人がきっと出てきてくれると思います。
最後に、これからライターとしてフリーランスを目指す読者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
決して甘い世界ではありませんが、私のように自分らしく生きられる方法に出会える可能性もゼロではありません。
ライターでフリーランスを目指すのであれば、まずは副業として初めてみてください。
その上で稼げる、続けていけると思った方は、本業としてライターに転身してもいいでしょう。
ライターに関する相談はいつでも受け付けていますので、ぜひお気軽に声をかけてくださいね!
赤裸々に、「フリーランスとしてwebライターをやる上で大切なこと」を語っていただきました。
話を聞けば聞くほど、とうふさんがどれだけ仕事に対して真摯に向き合っているのかが伝わりました。真摯さと努力は仕事をする上でもっとも大切だと分かりますね。
とうふさんが意識されている「甘えを捨てる」「信頼関係を築く」といった姿勢は、これからフリーランスを目指す人にとってひとつの指針となるのではないでしょうか。
とうふさんへの仕事依頼はtwitterから
現在、大手メディアなどでも執筆されているとうふさんですが「まだまだ書けます!」と笑顔で教えてくださいました。
お仕事の依頼は基本的にtwitterで受け付けているそうです。
お仕事内容の具体的な部分や実績の開示はDMにてお問い合わせください。
とうふさんへのご依頼はこちらから↓
ナナミル代表。引きこもり気味OLだったけどナナミルメンバーとtwitterで出会い起業。
バンドマン・ライブハウス副店長・経営コンサル・保育士といろいろ経験してきたことを面白おかしく記事に書きつつ、恋愛話に花を咲かせたいメンヘラアラサー独身。