ポータブルスキルとは?今後必須になる3つの具体的なスキルと鍛え方

仕事ノウハウ

 

業種や職業が変わっても通用するスキル、”ポータブルスキル”というものをご存知ですか?

 

終身雇用の会社が減り、転職活動をすることがどんどん増えてくる今の時代。

今の会社だけで通用するスキルでは、働き方がどんどん狭まってしまいます。

 

しかし、焦る必要はありません!

日頃から”ポータブルスキル”を意識して過ごすことで誰でも習得が可能ですよ!

 

ということで、今回はポータブルスキルについて詳しく紹介していこうと思います。

ポータブルスキルとは?

ポータブルスキルとは、どのような環境でも活用できるスキル(=持ち運べるスキル)のことをいいます。

 

例えば、

・プレゼンテーションスキル

・コミュニケーションスキル

・論理的思考力

・問題解決能力

・交渉力

など特定の業界や職種、歴史的背景にとらわれない、汎用性の高いスキルです。

このようなスキルを持った人は、どの企業にも必要とされる人材でしょう。

 

前述のポータブルスキルに加えて、”スタンス”と”テクニカルスキル”も人を評価する際の基準となるスキルに含まれます。

スタンスとは?

スタンスとは、人がある状況に直面したときにとる立場や態度のことです。

ビジネススキルにおいて、スタンスには「自分のキャリアを築くときの気持ちや意識」という意味合いがあります。

また、仕事に対する基本的な能力を評価する基準である「ビジネスポテンシャル」や、仕事をする上での原動力である「モチベーション」を指す場合もあります。

テクニカルスキルとは?

テクニカルスキルとは、専門性の高い業務に必要な知識や資格のことです。

テクニカルスキルを持つ人は、その分野の第一線で活躍することができます。また、能力の詳細を履歴書に記載することで、就職や転職の際に自分の強みをアピールすることができます。

アンポータブルスキルとは?

アンポータブルスキルとは、読んで字のまま「非ポータブル」なスキルです。

つまり特定の企業や業界、職業でしか活用できない知識やスキルのことを指します。

日々の仕事をこなすために、その職で必要なスキルを身につけることは大切ですが、自分の中長期的なキャリアを考えると、それだけでは不十分なのです。

ポータブル・スキルが必要な理由

終身雇用などの制度がなくなった

終身雇用や年功序列などの伝統的な制度がなくなり、企業の平均寿命も短くなっています。

また、ITの急激な成長や進化により、業界の概念を覆すようなサービスが次々と登場し、ビジネスモデルの根本的な転換が行われています。

予想もしていなかった企業と競合他社になったり、安定だといわれていた大企業が経営危機に陥ったりと、未来を予測することが難しくなってきている現状。

もはや「就職すれば一生安泰」なんてことはなく、すべての人に突然転職を必要とされる機会が十分にあるのです。

 

今すぐに転職したい人に限らず、誰もが自分の市場価値を高めて「転職力」を高めることで、「もしも」に備える必要がある時代になったといえるでしょう。

どんな職業でも仕事ができるように

ポータブルなスキルを持っていれば、特定の分野だけでなく、さまざまな分野で活躍できる可能性が高まります。

転職の際に、面接官に「この人はポータブルスキルが高く、この会社でも活躍できそうだ」「結果を出すことに再現性がある」と判断してもらえれば、必ず評価につながりますよ。

ポータブルスキルとは具体的になに?

これまで説明してきたように、ポータブルスキルは多くの仕事で必要とされる重要な能力です。

では、ポータブルスキルとは一体何なのでしょうか?

 

前提としてどのようなスキルがポータブルスキルといえるのか、明確な線引きはありませんが”どのような職種・業種でも使えるスキル”というのが一番分かりやすいイメージです。

 

ポータブルスキルの基準としては

 

・知識・ノウハウ

・問題対応力

・コミュニケーション能力

 

の3項目が重要視されます。

知識・ノウハウ 

専門的な技術や知識も、異なる業界や仕事に応用できるものであれば、ポータブルなスキルといえます。

例えば英語が話せる人は、今の時代「英語教師」「翻訳」だけではなく他にも色々な会社で必要とされています。

市場価値が非常に高いといえるでしょう。

また、業界への理解が深い人は、その知識を他の業界でも活用できる可能性があります。

問題対応力

問題対応能力とは、その名の通り、問題を解決する能力のことです。

仕事をする上で発生する様々な問題に対処する能力であり、問題解決にかかる時間と完成した作品の質の違いが特徴です。

 

問題対応力は大きくふたつに分けて「クリエイティブタイプ」「ロジカルシンキングタイプ」があります。

クリエイティブタイプは、行動力やアイディア力など挑戦速度の早い人があてはまり、ロジカルシンキングタイプは、企画力や分析力など、結果から新たな行動を考える人があてはまります。

 

真逆の力ですが、両方とも働く上でとても大切な力です。

コミュニケーション能力 

人間関係のスキルはどんな業界や職種にも応用できるスキルです。

 

コミュニケーション能力が高ければ、部下を評価し、指導育成するといった、どの企業にもあるプロセスを効率的にこなすことができます。

上司からの指示に素直に従うことや、自分の役割を理解して動くことも対人関係能力です。

また、お客様やビジネスパートナーなど、社外の人との信頼関係を築くことは、どんなビジネスにも役立ちますね。

 

しかし、仕事でのコミュニケーション能力とは、単に社交性を指すものではありません。

 

例えば、リーダーシップを発揮してチームを引っ張る人には、自分の意見を相手に納得させる能力が求められるでしょう。

一方で、人の意見を聞き入れ、周りへの注意を払うことができる能力も、コミュニケーション能力の一部。

このような人は、場の空気を読むことができるので、プロジェクトのアシスタントに向いているといえます。

ポータブルスキルを身につけるにはどうしたらいい?

獲得すべきポータブルスキルは、人によって異なります。

では、自分に必要なポータブルスキルをどのように見極め、それを身につけるためには何をすればよいのでしょうか。

 

まずは、前述の3つのポータブルスキルを意識して仕事をしてみてください。 

また、現在の仕事で扱っている専門的なスキルや知識が、他の業界でも通用するかどうかを常に意識しておくとよいでしょう。

 

その上で、大切なのは”自分”にあったスキルを身につけることです。

分析が苦手な人が無理に分析力を付ける必要はありません。

長所をのばしたほうがスキル習得の近道なのです!

自分の強みと弱みを知っておく

自分の長所を伸ばすためには、強みや弱みを理解しておく必要があります。

自分ではまだ気づいていないポータブルスキルがあるかもしれません。

 

一度自分の強みと弱みを確認し、どの業界でも通用する汎用性の高いスキルを探してみることがおすすめです。

 

例えば、スケジュール管理能力も鍛え方次第ではポータブルスキルになります。

納期を守るだけでなく、不測の事態に備えて予備の人材を確保するなどの対策を講じることができれば、プロジェクトリーダーとして有用なポータブルスキルといえるでしょう。

 

自分で強みや弱みがわからない人や、先輩・後輩や友人などから客観的な意見を聞いてみるといいですよ。

思わぬ自分の長所を周りの人から教えてもらえるかもしれません。

自分の弱みも長所に変換できる可能性も

また、自分の弱みも長所に変換できる可能性があります

例えば、自分の欠点として「正確性」を挙げ、「仕事を100点にする前に確認せず提出してしまう」と考えている人がいたとします。

しかし、この一見すると短所のように見える部分も、見方によっては「仕事が早い」という意味での長所に変わります。

 

自分が弱点だと思っていることにも、良い面があるかもしれません。

まとめ

社会人として成功するためには、今いる会社で必要とされる個人のスキルを磨くことがとても大切です。

しかし同時に、ポータブルスキルと呼べるほどに昇華させ、他人から好かれ一緒に仕事をしたいと思われることが今後の時代では必要になるといえるでしょう。

 

ポータブルスキルを手に入れることで、どこでも信頼が生まれ、どんなところでも楽しく仕事ができるようになりますよ。