看護師1年目は大変なことばかり。
慣れない激務に加え、膨大な量の研修課題、複雑な人間関係や自分自身への不安……etc.
「看護師辞めたい!」ってなってしまいますよね。
大丈夫、アナタだけではありません。実際に辞めたいと感じている人は多いんです。
看護協会が行っている病院看護実態調査によると、2018年度の新卒看護師の離職率は7.8%
過去の離職率も7.5%前後で推移しています。
「看護師を辞めたいけど、その後どうしよう?」
離職を考えている人の多くが、そう悩んでいるはず。
私自身今でも、看護師1年目で転職した時の判断は良かったのか悩みますし、後悔に近いものもあります。
皆さんが後悔しない選択をできるように、転職経験者の視点からアドバイスを送ります。
私が看護師になった理由と辞めた理由
私が看護師になったのは、小学校の時に出会った看護師さんたちがキッカケです。
小学5年生の時、小児がんを患い入院していました。
小児病棟の看護師さんたちは、私が辛ければ傍にいてくれ、元気な時は目いっぱい遊んでくれました。
そんな姿を見て、「自分も看護師になりたい!」と決意。
しかし念願の看護師になったものの、看護体制などが昔と変わっており、患者さんとの時間をとることが難しくなっていました。
はじめは、「自分が早く仕事を終えて、患者さんと接する時間を作ればいい」と考えていましたが……。
病棟全体が無駄な時間は取らないという空気で、徐々にやる気が削がれていきました。
そして、度重なる研修課題やセクハラにも耐えきれなくなり退職。
現役看護師として働く皆さんも、色々な悩みがあると思います。
辛いことも多いでしょう。
耐えきれなくなりそうな時は、自分が壊れてしまう前に逃げてください。
私は転職した先でインシデントを押し付けられ、看護部長との面談時に弁解しても信じてもらえず、何もかも嫌になりバックレるような形で辞めてしまいました。
勤めている病院に問題があるなら、看護業界全体に絶望する前に逃げましょう。
我慢し続けていても、私のようになってしまいます。
看護は本来楽しいものである
もしかすると今悩んでいるあなたは、看護なんか楽しくないと思っているかもしれません。
でも、看護って楽しいですよ。
清拭をすると「スッキリした。ありがとう」と笑ってくれる顔。
寝たきりの患者さんでも、毎日向き合っているとなんとなく分かってくる表情。
元気に退院していく姿。
難しい血管に一発でルートキープした瞬間。
本来楽しいものが楽しめないのは、環境が悪いだけです。
残業まみれになるのもアナタだけが悪いのではなく、仕事を割り振るリーダーや師長が原因でもあります。
私は派遣看護師として色々な場所・人と働きますが、同じような繁忙度でも働く環境によってしんどさは変わると痛感しました。
それと同時に、看護の楽しさを再確認できたことをありがたく思っています。
某元アイドルのようですが、働く場所や人を嫌いになっても、看護のことは嫌いにならないでください。
きっとアナタに合った職場はあるはずです。
看護師が働く場所は病院だけじゃない
看護師が働く場所は病院だけではありません。
派遣看護師として介護施設で働いていますが、私のようにゆっくり患者さんとコミュニケーションしたい人にはとっておきの職場だと思っています。
新卒の頃は、病院しか就職先を考えていない人が多いです。
そして自分に合った看護を知らずに、1年目で看護師を辞めてしまう。
これってもったいないと思いませんか?
地獄のような実習をくぐり抜けて取得した看護師免許は、非常に価値のあるものです。
免許さえあれば、どこでもいつでも働けます。
病院で激務に追われながら働くのに疲れたなら、一度看護師派遣で色々な職場を見てみるのはどうでしょうか?
自分に合う職場や働き方が見つかれば、看護の楽しさ・やりがいも取り戻せますよ。
辛かったら誰かに相談しよう
散々言われているでしょうが、辛いことがあれば誰かに相談してください。
自分が辛さを経験したからこそ、悩んでいる看護師の方をほっとけません。
もし周りに相談するのが難しいなら、Twitterからご連絡ください。相談に乗りますよ!!
☆ぺけのTwitterはこちら☆
具体的な悩みを持つ方、「こんな時はどうしたらいいの?」と困っている方も気軽にどうぞ。
「看護師関連で、こんなことを書いてほしい」といったリクエストも受付中です。
職場環境で苦しんでいるすべての看護師たちが救われますように。
フリーライターや派遣看護師、塾講師などをしながら生きている人。
元ひもだったりもする。